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「沖縄県医師会館」建設工事安全祈願祭行われる

真栄田篤彦

常任理事 真栄田 篤彦

去る10月25日(木)、13時から南風原町新川 の会館建設地において工事安全祈願祭(地鎮祭) が行われた。県医師会関係者23名、設計監理者 1名、施工業者24名、合計48名が参加し、護国 神社の宮司により神事が厳かに行われた。

鍬入之儀は、施主の本会宮城信雄会長、設計 士の粟国文雄建築工房所長、高橋土建の福原昇 常務取締役、海邦電気工事の玉城源雄代表取締 役、東洋設備の仲間瑞次代表取締役社長の5名 で行った。続いて、宮城信雄会長、新垣善一代 議員会議長、小渡敬副会長、真栄田篤彦常任理 事、友寄英毅那覇市医師会長、粟国文雄設計 士、施工業者の各代表計9人が玉串奉奠を行い 工事の安全を祈願した。

起工式終了後、同敷地において開催された直 会式では神酒拝載の後、宮城信雄県医師会長か ら「本会館建設は10年前からの計画である。こ の新川の土地は県との等価交換によるものであ るが、我々の先輩方が浦添の土地の購入のため 多額の負担金を納付されたことと、会員からの 浄財により長年待ち望んだ会館建設が行われる ことになった。施工業者も公正に選定した。粟 国設計士の監理のもと、是非各業者の代表作と なるよう重厚で風格のある会館を建てていただ きたい。そして、工事終了まで事故がないよう 十分に気をつけて進めてもらいたい。」と挨拶 した。

また、粟国文雄設計士と施工業者を代表し高 橋土建の福原昇常務取締役から「期待の大きさ を感じている。事故がないよう気を引き締め て、建築、電気、衛生・空調全ての業者が協力 し立派な会館を造り引き渡せるよう頑張りた い。」と挨拶され、新垣善一代議員会議長の乾 杯の後、和やかに懇談が行われた。

会館建設に関するその後の状況について報告

会館建設に際し、県に土地開発許可申請及び 建設確認許可申請を提出し許可を得るまでに予 想以上に時間がかかっている。

土地開発申請に関しては、平成19年2月から 作業を始めているが、本会敷地内の雨水排水処 理が問題となり調整が長びき、9月11日にやっ と許可がおりた。なお、建築許可に関しては、 6月20日施行の建築基準法の改正の影響もあり 11月13日現在まだ許可が下りていない状況に ある。昨年の耐震強度偽装事件の後から構造計 算適合性判定が新設され、建築構造物の耐震強 度の検査チェックが厳しくなり、構造計算書作 成料も従来より増額になっている。

このような状況で、請負業者との契約はある 程度工事着工の見通しが立ってから締結するこ とになっていたので、契約が遅れて9月25日に やっと本契約を締結致した。しかし、5月末の 入札決定時の建築資材の価格が、北京オリンピ ックの建設ラッシュ等の影響を受け、日本でも 相場が高騰しているとのことで、資材価格も僅 か2〜3ヶ月で高騰し、建設業者から値上がり した分の再見積もりが提示された。9月10日に 増額要求があり、5月21日入札時点との見積も りの再評価を行った。県内での実勢価格の高騰 をも確認し、高橋土建からの値上げ要望額の 2,000万円増に対して、9月18日開催の本会理事 会において粟国設計士の意見を参考に、要望額 の75 %(1,575万円消費税含む)の値上げを了 承し、本契約を締結することになった。

現在、県の所管課に対しては、可及的に建築 確認申請許可がおりるよう交渉を進めている。 会館竣工までの期間は11ヶ月を予定しており、 現時点では来年10月を目標に設定している。

会員の先生方のご理解・ご協力をよろしく御 願い致します。