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編集後記

例年より8日遅い梅雨入りとなりました。山 城先生からの「イルカと遊ぼう」の心和む表紙 ではじまりますが、金城理事から早速「感染症 危機管理対策協議会」のご報告をいただきまし た。ご存知のようにはしか流行が世間をにぎわ せています。一つの原因としてワクチン接種に よる発生減少が、二次性ワクチン効果不全を招 き、集団での免疫低下をひきおこすといういわ ば、自然への介入による揺り返しという側面も あります。ようやく1回接種から2回接種とな りましたが、そのくらいではなかなか征服され ないのでしょう。地域医療をになう医師会、疫 学者、小児科医が取り組むべきもっとも重要な 課題のひとつと考えられます。

玉井理事からは医師会と広報活動に関する会 議の、安里常任理事からは生涯教育に関するご 報告をいただいています。「総合医」の問題、 厚労省のさまざまな診療体制に関する提案等、 多くの問題を抱え、さらに週刊文春のm3つぶ しなど、医師の意見を述べることも簡単ではな くなりつつあります。今後の広報、生涯教育に ついて考えるよい機会になればと思います。

4月になり、新研修医が病棟に登場しました。 毎年このような記事を読む時、玉井理事も述べ ているように、医師免許を取得し、医師として 病院にはじめて出勤した日を忘れないようにし なければと思います。

當山先生からはピアッシングのさまざまな形 成外科的合併症について概説をいただきまし た。留学している頃とんでもないピアッシング にたびたび遭遇しましたが、ふだん勉強する機 会がなく、しかし今後外来等で遭遇する機会は 多いことで勉強になりました。小児科、産婦人 科と共に外科医を志望するものが減少し、今後 難度の高い手術ができる専門医の確保について かなり厳しい現状があると思います。

県立北部病院の院長に就任された大久保先生 のインタビューと、那覇西クリニックの長嶺先 生の随筆「ある外科医の憂い」からいろいろな ことを考えさせられました。

広報委員 植田 真一郎

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