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第62回沖縄県医師会定例総会
−会館建設用地等価交換承認される−

去る12月9日(土)、パシフィックホテル沖 縄において標記定例総会が開催され、医師会館 建設用地の等価交換等について審議された。

山城局長の司会により開会が宣され、宮城会 長より次のとおり挨拶があった。

宮城会長挨拶

宮城会長

本日は、第62回定例総会を開催致しました ところ、年末で何かとご多忙の中を多数の会員 にご参加いただきまして有り難うございます。 本日は、当総会の後に、特別講演、シンポジウ ムが開催されることになっておりますが、いず れのテーマも、昨今、全国的に大きな問題とな っております「小児救急医療」について取り上 げていただいております。小児救急医療の問題 は、本県でも産婦人科医師不足問題と同様に、 焦眉の急を要する重要な課題であり、示唆に富 むご講演とディスカッションをご期待申し上げ る次第であります。

さて、今年もいよいよ3週間を残すところと なっております。今年を振り返って、まずもっ て申しあげますことは、去る11月19日の県知 事選挙において、沖縄県医師連盟が稲嶺惠一知 事の後継者として支援いたしました仲井眞弘多 氏が見事当選されたことであります。仲井眞氏 は、長寿世界一復活プロジェクトの実施や出産 子育て支援、ドクターヘリ導入等を公約に掲げ ると共に、医療政策を円滑に運用すべく医療政 策参与の配置を約束しておられます。今後は、 本会といたしましても、仲井眞県政と更なる連 携を図り、保健・医療・福祉の分野から仲井眞 新知事を支え、県勢発展のためのお手伝いをし たいと考えております。

一方、私共医療界を見回しますと、全国的な 医師不足、看護師不足に見舞われる中、この度 の診療報酬改定による看護基準7:1の導入によ り、大都市の大学病院等が各地方の病院に勤務 する看護師引き抜きを行う等、地域医療に混乱 を生じさせております。現在、本県では当該問 題は浮上しておりませんが、それも時間の問題 だと言われております。また、療養病床再編に 関し、日医はアンケート調査に基づいて、4万人 が介護難民になる恐れがあると公表し、その見 直しを迫っております。さらに、財務省の財政 制度審議会においては、70歳以上の高齢者の自 己負担割合の引き上げや、保険免責の導入の再 提案等が行われる等、安倍新内閣においても、 なお予断を許さない状況となっております。

会内におきましては、永年の懸案事項であり ました「会館建設」が、大きく前進し、具体化 して参りました。本日は、会館建設に向けて本 会の所有地と南風原町新川の県有地との等価交 換について議事として上程してございます。当 議案は財産の処分という重要な案件であります ので、慎重にご審議のうえ、ご承認賜り会館建 設促進にご協力下さいますようお願い申しあげ る次第であります。

終わりに臨み、4月に発足致しました私共新 執行部も、会員各位のご支援ご協力により大過 なく会務を執行することができました。ここに 衷心より厚く御礼を申しあげます。私共に課せ られた問題は山積しておりますが、今後とも全 役員が一丸となって誠心誠意諸問題に取り組ん で参る所存でありますので、引き続きご指導下 さいますようお願い申しあげまして、挨拶とさ せていただきます。

続く議長選出において、定款第28条第1項の 規定により宮城会長が選出され、宮城議長の進 行により議事録署名人として、中部地区医師会 の新垣善一先生、那覇市医師会の友寄英毅先生 が指名された。

次に報告に移り、定款第31条第2項の規定に より総会において報告することになっている下 記3議題については、玉城副会長並びに真栄田 常任理事より報告が行われ特に異議なく了承さ れた。

  • 1)平成17年度沖縄県医師会会務について
  • 2)平成17年度沖縄県医師会一般会計・諸特別会計収支決算について
  • 3)代議員会決議事項について

続いて、議事として、1)沖縄県医師会館建設 用地等価交換について、真栄田常任理事より、 県福祉保健部から浦添市当山の県医師会所有地 と県有地農業試験場跡地(南風原町新川)との 等価交換が提案されたことから、本会代議員会 において協議した結果、県有地との等価交換が 望ましいとの結論を得たため、本総会に上程す ることになった旨提案要旨の説明があった。

重要な財産の処分についての決議は、定款第 30条、並びに31条の定めにより、出席者の多 数決によると規定されていることから、議長よ り賛成者の挙手が求められ、確認をとったとこ ろ挙手53名、委任状提出1,215名、計1,268名 の賛成をもって承認が決定した。