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第103回沖縄県医師会医学会総会

会頭挨拶

知念正雄

第103回沖縄県医師会医学会総会会頭
知念 正雄

1.はじめに

第103回沖縄県医師会医学会総会にあたり会 頭としてご挨拶を申し上げます。

今回は、本学会においてこの様な機会を与え られ、誠に光栄に存じます。この学会は県医師 会主催による全科的な学会で103回も続いてい る伝統ある学会であります。各領域の先生方が 一堂に会して臨床研究の発表をし議論すること は、県内医療全体のレベルアップにつながり、 私ども開業臨床医にとって卒後研修の機会でも あります。

2.開業医と学会

さて私は昭和52年3月に小児科を開業して29 年になります。開業する際に2つの課題をもち ました。1つは日常診療と同時に予防医学的活 動を積極的におこなう、2つめは毎日の外来診 療を学問的体系に基づくものにしたいことでし た。第1の課題は、私の勤務していた当時の県 立中部病院小児科は実に多忙であり、少ないス タッフで一次から二次、三次救急外来もこなし ました。したがって、開業して1.5次までの小 児医療を分担すると同時に、予防医学的活動に より病気になる子どもを減らしたい思いがあり ました。第2に開業したら勉強もしない学会に も出なくなるということがない様にしたいと思 いました。現在ではEBMの考えが浸透してお り、小児科でも外来小児科学として体系づけられ、学会も開催されています。開業すると臨床 研究や学会発表をしなくなることが多いのは事 実です。さらに、学会への出席も少なくなりが ちです。自己研鑽として学術書や文献を読み、 最新の医学的知識を取り入れつつ外来診療をこ なし、患者に信頼される医療を実践していれば よいとの考えもあるでしょう。しかし学会参加 や臨床研究の発表をすることには、それとは異 なる別の意義がある様に思います。学会へ出席 し何か新しいこと、分からなかったことの1つ にでも出会えば、それは大きな収穫であり日常 診療のStep upにつながる動機付けになります。 臨床研究のテーマは日常診療の中にこそあり、 ありふれた症例の積み重ね、普通の経過と異な る症例、治療に難渋した症例など、誰でも経験 することであります。さらに長い年月にわたる 追跡や社会環境との関連を直接間接に把握しや すい立場にあるなど、開業医でなければできな いことが多々あります。この様な臨床医の有利 な条件を生かして熱心な多くの研究がなされ、 今後とも本学会で発表されることを望むもので あります。

3.少子高齢化社会における子どもの問題

少子化傾向が続くわが国で、平成17年はじ めて人口が減少に転じ、合計特殊出生率は1.25 で過去最低を記録しました。一方65歳以上の 老齢人口の比率は全人口の20.7%に達し、高齢化社会はどんどん進行しています。小児科医と しては、もはや産めよ増やせよの問題ではな く、産むことができなくなった時代と考えま す。高齢化社会を支えていく若い世代の減少 は、国の存亡に関わる重大な問題であるにもか かわらず国の施策がいつも後追いの形でなさ れ、一時しのぎのものに思えてなりません。沖 縄県でも昭和49年以来ずっと続いている全国 一高い出生率は年々低下傾向にあり、老齢人口 も増加しています。しかも長寿県を誇っていた のもつかの間に、今では全国一肥満県になり男 性の寿命は年々短くなっています。長寿県を取 り戻すべく、医師会と県が一緒になって県民の 生活習慣の是正を求めて啓発活動をおこなって いますが、その根は深く長い年月にわたるチャ レンジとなるでしょう。一方小児科医はこの少 子化時代に生まれた子ども達の健康を守り、す こやかな成長を支援するために、小児のアドボ カシー的活動を展開しています。新生児期の母 乳哺育の推進、予防接種の積極的勧奨、事故防 止の啓発、小児虐待防止の対策、禁煙運動への 参画、各種ITメディアからの過剰な影響を抑制 する対策、早寝早起き朝ご飯などの基本的生活 習慣の確立、等々小児科医に課せられた課題は 多いのです。少子化時代の小児科医は家庭にお ける子どもを育てることの楽しさ、誇らしさの 持てるような密度の濃い親子関係を取り戻すた めの行動をおこしつつあります。

4.小児科医不足と小児救急医療体制について

最後に本学会のテーマである小児救急医療についてひとことふれます。最近小児科医・産科 医の不足、小児救急体制の不備などが指摘され ています。国もそれに呼応して、平成17年12 月に厚労省、総務省、文科省の3省4局長名で 各都道府県知事宛に、小児科、産科における医 療資源の集約化・重点化の推進について、平成 18年度までに具体策をとりまとめ、平成20年 度までに医療計画の中にその具体策を記載する よう求めています。その目的の1つに小児の時 間外診療が、365日24時間を通して提供される 様なシステムが各都道府県に構築されることが 含まれます。小児の時間外診療の90%が軽症 患者であることを考えますと、小児救急医療に おける小児科開業医への期待は大きく、私共の 意識変革が求められることになるでしょう。

本日は特別講演に熊本市医師会熊本地域医療 センター小児科部長後藤善隆先生をお招きして 「小児救急医療の現状と対策」を拝聴し、さら にシンポジウム「小児救急医療について」が行 われることになっております。これを機会に本 県における小児救急医療のより良い姿が提示さ れることを期待します。後藤善隆先生、座長お よび各シンポジストの先生方よろしくお願いい たします。

5.謝辞

おわりに本学会の会頭をご指名くださいまし た県医師会会長宮城信雄先生、医学会会長比嘉 實先生、および会員の皆様に深く感謝申し上げ ます。

特別講演・シンポジウム・一般講演・ミニレクチャー

シンポジウム

シンポジウム

去る12月9日(土)・10日(日)の両日、標 記総会が開催されたので、その概要について、 下記のとおり報告する。

[1日目:12月9日(土)]

パシフィックホテル沖縄にて開催された。

後藤善隆先生

特別講演講師 後藤善隆先生

特別講演では、熊本県医師会熊本地域医療 センター小児科部長後藤善隆先生より、「熊 本市の小児救急医療―医師会(員)主導の「熊 本方式」を中心に」をテーマに、これまで小児 (救急)医療がたどって来た「小児医療崩壊の 危機への道」が、産科をはじめとして、外科系 診療科などのいくつかの診療科に及んできて、 医師不足=病院勤務医不足、地域間格差、診療 科間格差を生み、「医療崩壊=医業崩壊」の危 機が迫ってきていると懸念されていることなど を背景として、医師会(員)=開業医主導で行 っている熊本市の小児救急医療の現状を紹介し ていただき、開業医、勤務医、大学医師を越え た「地区医師会活動としての小児救急医療」と いう観点から、ご講演いただいた。

後藤先生は、熊本県における小児初期救急 は、深夜を含むフルタイム体制で熊本市医師 会・熊本地域医療センター医師会病院と熊本赤 十字病院の2ヶ所で行われていると説明した。 どちらも小児救急拠点病院として、県・国から の補助を受け、2次救急のバックアップ体制を 敷いており、少子化にもかかわらず受診者数は 減ることはなく、広域化を反映して近隣市町村 からの患児が漸増し、初期救急の約4分の1が 市外の患児であるため、うまく運営されている とされている医師会病院の「熊本方式」も常 時、体制崩壊の危機にあるのが実情であり、さ まざまな要因に重なっての病院勤務医の「立ち 去り」や開業志向には歯止めがかからず、病院 小児科勤務医、大学小児科医の減少は救急に限 らず、地域の小児医療レベルの維持に深刻な影 響を及ぼしつつある。そんな中、「小児医療崩 壊」をなんとか防ごうとして、小児科学会、小 児科医会、医師会などが協議して、自治体主導 の地域医療策定計画に盛り込まれようとしてい る病院小児科を再編しての地域小児(救急)医 療の集約化・重点化(連携強化病院構想など) 構想があるが、一点突破の全面解決にはならな いと思われるため、今後、地域医療に対する情 況、社会風潮、政策が良い方向へ変化してくれ ることを期待しつつ、医療側から、受療者=国 民に現状を理解していただき協働していく必要 があるとし、その役割を担える唯一の機関であ る医師会は率先して活動していくことが、より 一層求められるであろう。と述べられた。

引き続き、行われたシンポジウムでは、各シン ポジストより、下記のとおりご講演いただいた。

仲宗根正先生

シンポジスト 仲宗根正先生

県福祉保健部保健衛生統括監仲宗根正先生 には、行政の立場から講演していただいた。

沖縄県における夜間救急の患者の大半が小児 であり、その多くが軽症の患者である小児救急 医療では初期救急医療が大きな役割を有する が、現状では救急病院が初期救急も担っている ため、スタッフの負担が大きくなっていると述 べ、小児科と産科の集約化・重点化を目指す国 の方針を説明し、「限られた医療資源で適切に 小児医療を継続するため、保護者との情報共有 も必要」強調した。

また、今後の対応としては、今年度に設置し た医師確保対策検討委員会における中間報告を 更に検討および調査を行い、平成19年2月には 最終報告を行う予定であり、新たな医療計画の 策定として、年度内に医療計画策定のための基 礎資料としての医療機能調査の実施、調査結果 とりまとめをし、19年の夏頃には、医療機能調 査結果(厚労省の公表)沖縄県保健医療協議会 による医療計画の見直し作業、20年4月には、 新たな医療計画制度の実施を予定していると報 告された。

屋良朝雄先生

シンポジスト 屋良朝雄先生

那覇市立病院小児科部長屋良朝雄先生に は、県内で最も多くの小児救急医療を担ってい る立場から発言いただいた。

那覇市立病院で行っている24時間小児救急 医療システムは現在の医師数ではほころびやす く、将来的には、「地域小児科センター」のよ うな集約された病院として、安定した人員の確 保が必要であり、一層の琉大小児科のバックア ップ、小児科開業医の応援、小児科後期研修医の育成そしてそれらに補正予算を確保していた だきたいと話された。さらに、県立南部医療セ ンター・こども医療センターとの住み分け、開 業医との緊密な連携、育児休暇中(後)の女性 医師が気軽に参加できる小児救急医療現場の提 供、患者への啓蒙活動などまだまだ多くの難題 を抱えていると述べた。

我那覇仁先生

シンポジスト 我那覇仁先生

県立南部医療センター・こども医療センター 小児循環器科部長我那覇仁先生には、県立南 部医療センター・こども医療センターは、沖縄 県の小児医療、研究医教育の中心的役割を担う 高度医療機関として今年4月に開院したが、社 会のニーズにまだ十分な対応ができていないこ とも事実であるとし、こどもの救急疾患のすべ てを診ることは県立病院としての責務であり、 今後、スタッフの充実と研修医の増員により、 重症度の高い救急疾患の完結型の医療機関とし てはもちろんのこと、1〜3次救急医療体制と 全県的視野に立った小児高度医療の提供を目標 にし、車の両輪のごとく作用しながら発達する ことが大切であると述べた。

玉城信光先生

シンポジスト 玉城信光先生

本会副会長玉城信光先生には、沖縄県医師 会の代表として意見を述べていただいた。

小児科医の負担軽減策として、「乳児と小児 を分け、小児科医はより小さな子だけ診てはど うか」と提案し、医師の数が少ないから出来な いということでは解決にならないため、現状で 出来ること、疲弊しないで出来ること、県民への理解を深めながら県民運動として取り上げて いくための「地域の連携体制づくり」の着手を 提唱された。

真栄田篤彦先生

シンポジスト 真栄田篤彦先生

西町クリニック院長真栄田篤彦先生には、 民間開業医の立場から発言していただいた。

かかりつけ医としての機能を出来るだけ果た すべく、時間以外の夜間でも、携帯電話で連絡 をとり、できるだけ自分で対応しているが、出 張中での連絡があった際には、患者の症状によ っては救急病院への受診を勧めていると述べ、 沖縄県内での小児科救急の現状は公的医療機関 の果たす役割が大きいと説明した。また、共働 きの家族が多いという沖縄県の特徴から、時間 外での小児科医を受診するケース、日曜・祝日 に受診するケースも多く、いわゆる小児の救急 外来のコンビニ化という批判もあると述べ、 「小児救急問題の背景には、育児不安の増大や 保護者の看護能力の低下の問題もある。社会全体で若い親を支援することも必要だ。」と呼び かけた。

[2日目:12月10日(日)]

2日目は、沖縄県立浦添看護学校にて開催さ れ、ミニレクチャーではお二人の先生にご講演 いただいた。

豊永一隆先生

ミニレクチャー講師 豊永一隆先生

嶺井第二病院院長豊永一隆先生より、「頭 痛」と題して、頭痛診療において重要なのは問 診であると述べ、頭痛の多くは一次性の頭痛で あるが、そのうちでも治療可能な片頭痛の診断 は未だ十分にはなされているとはいえないた め、頻度は少ないが危険な頭痛と疑われる場合 には、速やかに検査が出来る施設に紹介する必 要があると話され、危険とされる頭痛や片頭 痛・緊張型頭痛の診断と治療方法についてレク チャーされた。

鈴木幹男先生

ミニレクチャー講師 鈴木幹男先生

また、琉球大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科 教授鈴木幹男先生より、「危険な‘めまい’、 専門医の治療が必要な‘めまい’の見分け方」 と題して、危険なめまい、専門医の治療が必要 なめまいについて概説していただき、今般、 MRIをはじめとする画像診断が発達してきたこ とにより、MRIで異常がなければ心配ありませ んという患者さんへの説明をする医師が多くな ってきているが、めまい疾患を取り扱う際に は、改めて問診と診察が重要であるということ を強調された。

また、ポスター提示による発表・討論として の一般演題は、170 題あり、当日の参加者は 362名と大盛会であった。

一般講演(ポスター発表・討論)会場風景

一般講演(ポスター発表・討論)会場風景

印象記

野原薫

広報委員 野原 薫

第103回沖縄県医師会医学会総会が平成18年12月9日(土)、10日(日)の両日にパシフィック ホテル沖縄及び県立浦添看護学校で開催されました。今回の会頭は知念小児科医院々長の知念正 雄先生、特別講演及びシンポジウムのテーマが小児救急医療ということで、小児科医の私が印象 記の担当となりました。医学会総会の詳細は沖縄医学会雑誌第45巻第3号及び事務局からの報告 をご参照していただき、ここでは印象深かったことを中心に報告いたします。

特別講演は熊本市医師会熊本地域医療センター小児科部長の後藤義隆先生で、熊本市の小児救 急医療についてご講演いただきました。後藤先生は冒頭から、インフルエンザ脳症の患児の対応 を巡り、医療側からは治療が適切であったのに対し、保護者から言い掛かりのような被害者意識 で数ヶ月間も脅され、担当の看護師や事務職員が数名退職、後藤先生自信も体調不良に陥ったい う経験を通し、このようなことが小児救急医療のみならず多くの医療の問題点なのではないかと 指摘しています。(保護者は最近、反省し、謝りにきたそうです。)即ち、現在の社会における医 師・患者関係の崩壊により、多くの医療関係者が去り、まず小児科医や産婦人科医不足に及んだ、 ということではないでしょうか。全く同感で、最近の世相は医療に対して感謝の気持ちがないど ころか、夜間救急医療もコンビニ同様で、更に医療を不信の目でしか見ていないような風潮に感 じます。

熊本市の小児救急医療体制は熊本市医師会病院の熊本地域医療センターを中心に初期救急を準 夜、深夜を開業医、大学、勤務医が担当し、昼間は二次救急のみで、比較的うまく運営されてい るように見えますが、多くの小児科医の熱意で何とか持ちこたえているのが現状で、上記理由で 常に体制崩壊の危機に立たされているそうです。後藤先生は医師会が率先して受療者=国民の意 識、風潮を改善していく役割を担っていくことが必要だと述べられていました。

シンポジウムは「小児救急医療」をテーマに、那覇市立病院外科総括科部長の川野幸志先生、 県小児科医会々長の具志一男先生の両座長で、5名のシンポジストにご講演いただきました。

(1)県福祉保健部保健衛生統括監の仲宗根正先生は行政の立場から県内の小児救急医療の現状を 次のように述べられました。

・ 全国的に小児人口は減少傾向にあるが、小児救急患者はやや増加傾向にある。
・ 県内の小児人口当たりの小児科医は全国平均に比べてやや少ない。
・ 国は小児科と産科の集約化、重点化を目指しているが、県内では既に県立病院小児科、幾つ かの病院小児科に集約化されている。
・ 平成20年4月には新たな医療政策を計画している。

(2)那覇市立病院小児科部長の屋良朝雄先生は県内で最も多くの小児救急患者の診療を行ってい る現状と問題点について述べられました

・ 患者の要求はいつでも診てもらえる、小児科医に診てもらえる、待ち時間が短い、高度医療、 アクセスが良いことの順。
・ 県内の小児救急医療は他県に比べて恵まれている。
・ 那覇市立病院の救急患者は約6万人で、その41%が小児患者で入院率は4%。
・ まだ小児科医不足で、月10回前後の当直、日直をこなしている。

(3)県立南部医療センター・こども医療センター小児循環器科部長の我那覇仁先生は県立病院、 特にこども医療センターの小児救急医療の現状を述べ、また、今後こども医療センターは1〜3 次全ての小児救急医療体制と小児高度医療体制の提供を目標にすると述べられました。(ただ、 個人的には全ての患者を診療するオールマイティーなこども病院は理想ではあるけれど、非現 実的なように感じました。)

(4)県医師会副会長の玉城信光先生は一般医の立場から、次のように小児医療についての提案を 述べられました。

・ 乳幼児は小児科医が診療し、児童以降は一般医が診察を行う。
・ 保育園で園児が急病になったら、両親に代わって保母さんが受診させる。
(このことには個人的に反対で、小児科医の立場から必ず両親と共に受診して欲しいと思いま した。理想論ですが、せめて病気の時くらいは両親が看病するべきです。)
・ 産前産後からかかりつけ小児科医を決め、育児などについての様々なアドバイスを受ける。
・ 救急医療体制の整備は基本的に市町村の責任で行う。
・県立病院の役割を考える。

(5)西町クリニック院長の真栄田篤彦先生は小児科開業医の立場から述べられました。

・ 那覇市医師会では病診連携を進め、小児救急患者を紹介するシステムを構築。
・ かかりつけの患者には時間外でも電話で対応し、必要なら救急病院を紹介する。
・ 共働きの家庭では時間外診療になる傾向がある。
・ わらびの会(慢性の重症患者の集まり)からの救急受診時の不満として待たされる時間が長 い、臨床経験の浅い研修医が診療するので不安、入院するまでの時間が長い、主治医が変わ るなど。
・ 患者の両親への教育など社会全体で若い親を支援することが必要。

シンポジウムではそれぞれの立場から小児救急医療についての現状と問題点を述べられました が、残念ながら問題点の解決法や今後の方向性については示されませんでした。ただ、このまま では小児救急医療のみならず、日本の多くの医療が行き詰まる可能性が伝わってきました。