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八重山地区医師会会長
仲間 健二 先生

仲間健二先生
P R O F I L E
沖縄県立八重山高校卒業
岡山大学医学部卒業
昭和54年 
総合病院岡山協立病院
平成5 年 沖縄県立八重山病院
平成11年
石垣市立救急診療所
平成12年
仲間内科クリニック開業
平成17年
八重山地区医師会 会長 就任

離島における医師確保 のために、ご協力をお願 いします。

この度は、お忙しい中、本会会報に掲載する ためのインタビューをお引き受けいただきまし て、誠にありがとうございます。

Q1.八重山地区の医師会もいよいよ結束力が強 くなってきたと思われますが、現在の医師会活 動状況はいかがですか。

私は医師会に入会し、7〜8年目ですが、会活 動にあまり参加しない消極的な会員で、学校医 の担当と予防接種、医師会定例会へ時々参加す る程度でした。前会長が10年近く続けていまし たが、体調をくずしたこともあり、八重山出身 という事で私が会長職に就く事になりました。

八重山地区医師会は現在会員33人で、近年 徐々に増加してきています(今年も加入の予定 が複数あります)。法人化に向けて事務局が設 置され、これまで一部の役員と家族に負担をか けていた事務等の作業が整理されました。学術 担当とイベント担当を新しく副会長と理事にお 願いし、会長の職務が軽減され、各種委員も会 員の先生方に協力して担当して貰っています。 医師会活動に積極的な参加を申し出る会員もい ます。

定期の理事会を毎月第三火曜日に開催し、諸 報告を受け、討議事項等に対応しています。そ の分、総会(全体の医師会)の機会が減り、新 年会(三師会)、八重山病院との懇親会(6月)、 忘年会等がありますが、今後は、会員の意見を 聞きながら機会を増やしていきたいと考えてい ます。

平成18年12月1日に社団法人八重山地区医 師会が認可されました。これで他の地区医師会 と同様、組織力が加わり、活動がより体系化さ れることが期待されます。地域産業保健センタ ーの業務も、法人化によって運営がスムーズに なると思います。

Q2.地区医師会は行政との関わりが大切です が、住民検診や予防接種など石垣市との連携は いかがですか。

石垣市を中心とした行政との関わりは概ねう まくいっていると思いますが、更なる意思疎通 の改善をはかる必要があると思います。

学校医、園医を会員が担当し、定期の集団予防接種も小児科医を中心に毎月会員が参加して います。また、石垣島トライアスロン大会の際 は八重山病院等の医師と協力して救護班を担当 し、1月の石垣島マラソン大会には医療班とし て、また、その他各種スポーツ大会にも、会員 が協力しています。更に、他の地区医師会と同 様、各種委員会に医療関係委員としての役目を 果たしています。介護認定審査会委員として も、委員長以下6名が参加し、地域産業保健セ ンターにも医師会役員らが所長、副所長、相談 医として担当しています。

住民検診に関しては、一次検診後のフォロー アップは、各医療機関で行っておりますが、二 次検診にも協力しています。その他、福祉施設 等の嘱託医も会員が担当しています。

Q3.八重山地区も医師不足の中にありますが、 県立病院との連携など課題を教えていただけま すか。

八重山地区の医療を考えれば、基幹病院とし ての県立八重山病院の役割は極めて重要です。 住民はできれば地域で完結する医療を望んでい ますが、ご承知の通り、医師不足がいつも問題 となっています。現在は産婦人科、脳神経外科 の両科ですが、以前から耳鼻咽喉科等にみられ た様に、専門医の欠員は常に内包されていま す。その都度、八重山病院の院長が奔走して対 応していましたが、限界は明らかです。この 度、県で病院事業局ができ、よい方向に動いて いるという印象はあります。

現在脳神経外科は会員(開業医)が頑張って いますが、交通事故等、複数科での治療が必要 な場合、不具合がみられるようです。やはり八 重山病院にも脳外科医が必要と思われます。

八重山病院と医師会との連携としては、患者 を通しての病診、病病連携が最も重要ですが、 先年、地域連携室ができ、体制が整ってきてい ます。その運営協議会が医師会委員との間に設 けられ、活動を開始しています。また、新しい 医局員との意思疎通をはかるため、毎年6月に 懇親会を開いています。他に新年会(ゴルフ大会含)、トライアスロン大会等を通しても交流 がありますが、今後とも、より一層の親睦をは かって行きたいと考えています。

さらに、ACLS訓練人形を医師会が購入し、 八重山病院に貸与し、ACLSコースに利用して もらっています。医療関係者、地域住民に役立 っていると思います。

Q4.県医師会は八重山地区との密な連携をと り、地区の問題解決に努力していくつもりです が、県医師会に対する要望などありましたらお 知らせ下さい。

遠路のため、各種会議に参加できず失礼して いますが、県医師会との連携は大切なことと思 います。

沖縄県の中でも、八重山は離島の離島です。 八重山地区の医療には、中核病院たる八重山病 院の医師の充足と、各離島診療所の医師の確保 が肝要です。昨年、産婦人科医不足の問題時 に、住民、行政、医療機関等が協力してシンポ ジウム及び郡民総決起大会が開かれました。し かし、八重山地区のみの運動では限界がありま す。他の県立病院、琉球大学、その他の大学な どの協力が必要ですが、県医師会の後押しをお 願いしたいと思います。

県医師確保対策検討委員会等、離島、へき地 の医師不足解消を目指す動きが出てきていま す。その中で「沖縄県全体を一つの病院と考 え、医師の配置を全体で考える」との意見が示 された様ですが、県医師会も、その方向で対応 して頂きたいと思います。

さらに、前会長からの要望でもありますが、 離島医療における医師不足の解消のため、引退 後のみならず現役の医師でも、離島勤務を希望 する医師の情報を集めて、離島の医師会あるい は市町村へ情報を提供するシステムを作って頂 けたらと思います。

Q5.趣味や座右の銘などをお聞かせ下さい。

座右の銘は特にありませんが、3〜4年前に 突然、脱毛症になり、カツラを使用しながら、色々なことを考える機会がありました。そうい う経験から、「人生には何でもあり」と思える ようになり、細かいことはあまり気にしない様 にしようと考えるようにしています。それを機 に、長年の懸案であった禁煙をすることができ ました。「人間万事塞翁が馬」という諺を身に しみて感じた次第であります。もちろん、「人 事を尽くして天命を待つ」を心がけたいと思っ ていますが、なかなかうまくいきません。

特に趣味とよべるものはありませんが、週に 二日、一人で晩酌することと、休日には好きな 音楽を聴きながらGoogle Earthで世界中をパ ソコン旅行することを楽しみにしています。

本日は、お忙しい中、誠にありがとうござい ました。

インタビューアー:副会長 玉城信光

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