周恩会 おおみじゃ眼科
大見謝 恒人
皆様明けましておめでとうございます。本年 もよろしくお願いいたします。
広報委員の玉井先生から直接電話を頂き干支 に当たる会員として随筆を依頼され、断りきれ ず寄稿した次第です。
さて、気の利いた文章も書けずに困っていた ところ、去年の11月或る週末に今までの過去を 振り返るのに都合の良い出来事が続きました。 1つ目は、中学時代の友人の結婚式の2次会に呼 ばれて行って来たこと、2つ目は、医学部の同 期生で医学部を辞めて10年の空白の後に他大学 の医学部を入学、卒業、そして現在研修医とし て県内で働いている苦労人との再会である。
自分は若いと思っていたが、中学、高校の友 人達の顔には皺や髭があり、腰まわりも大きく なり、皆それなりの地位と家庭を築いていた。 若い嫁さんを貰うのは羨ましいが、どうも話が 合いそうも無い。最後は男同士で酔っ払って大 声上げて騒いでいた。全然成長が感じられない。
苦労人との再会では大学同期の連中で集まっ た。苦労人は医学部を入りなおして卒業してき た。子供の宿題にも危うくなってきた今のおつむ ではとてもできそうもない。皆それぞれが中堅、 指導者の立場にあり、中には激務の末、脳梗塞 を発症し現在も視覚欠損を自覚する者もいた。
子供の頃、医者は尊敬されていて、自信と誇 りに溢れた人間だと思っていた。(少なくとも そう見えていた)。医者になった今でも医師と いう職業は素晴らしいものだと信じている。し かし、今の社会、とりわけ医療を取り巻く状況 は患者も医療関係者も戸惑いの中にいるよう だ。メディアは毎日というぐらい医療ミス(?) が取り上げられ、方向を決めるべき行政が医療 費を削るだけに奔走し、地方の病院は忙しい科 を中心に医師不足である。やはり日本の医療は 立ち去り型サボタージュに向かうしかないの か。ピンチの時こそチャンスがあるはずだ。沖 縄いや日本の医師たちの知性と良心、行動力を 信じたい。
最後に、月並みだが、今年の抱負は家内安全 世界平和としておこう。