沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 12月号

研修医の自己紹介

中安弘毅

北部地区医師会病院 1 年目研修医 中安 弘毅

初めまして。私は平成18 年4 月から北部地区 医師会病院で医師としての第一歩を踏み出しま した中安弘毅と申します。この若手コーナーと は本来ならば研修医1 年目の私などの文が載る 場ではなく、むしろ私のような若輩者が諸先輩 方の文章を読み、今後の医師人生の参考にする という場なので大変心苦しくはありますが4 月 から約半年が経った今、私たち研修医がどのよ うに過ごしてきて、今後どのようにするのかを 書かせて頂きたいと思います。

私が日々勉強している北部地区医師会病院に は今年度から私ともう1 人の研修医がいます。 この2 人が医師としての研修を始めたわけです が、まず4 月初旬、2 週間をかけて病院内のコ メディカルな部署を見学しどのような仕事をし ているか、医師とはどのように繋がっているの かを知りました。私は学生の頃はコメディカル 部門をほとんど意識していませんでしたのでこ の2 週間は本当に初めて知ることが多く、医師 としてではなく医療に携わる者として大変勉強 になり、医師として歩み出したこの半年間でも 早速役に立っていると思います。

この2 週間が終わりいよいよ医師としての人 生が始まったわけですが、医師会病院もスーパ ーローテーションという3 年前から始まった制 度にのっとり、まずは内科ローテーションが始 まりました。しかし、いざ始まったら医師とい う人たちは何をやっているのか分かりませんで した。そのような疑問のために5 月いっぱいま での1 ヶ月半は2 年間通しての指導医に金魚の 糞のようにくっついて歩き、採血、ライン確保 など医師としてのいろはから勉強しました。

6 月からは私の病院にある呼吸器・消化器・ 内分泌・循環器の4 つの内科系の科を1 ヶ月ず つローテーションしていきました。それぞれの 科をローテートしましたが、皆様お察しかもし れませんが、1 ヶ月ずつというのは短すぎまし た。スーパーローテーションの制度で内科は6 ヶ月となっており、4 つの科を回ろうとすれば 必然的に1 ヶ月ずつになるのはしょうがないの ですが、各科の仕事にやっと慣れてきたと思っ たら次へローテーションとなってしまっていた のでもう少し長ければと思っていました。しか し、逆に考えたら、さわりだけでもいろいろな 科でいろいろな先生から教わることができるの は自分にとって大変すばらしいことで、まさに 医局にいる先生全員から様々な角度から教わる ことができるのです。これは、私が卒業した大 学で研修を行わずに市中病院を選んだ理由の一 つです。そのような意味では1 つの科に1 ヶ月 しかいませんが逆にプラスになっているとも感 じます。

しかし、そうは言っても時間が短いのは事実 ですからそれを少しでも補うという意味でも、 当直などもやらせてもらっています。私1 人で 患者さんを見るということは自分はもちろん、 その場にいる全員が恐い思いをするのでその日 の当直の先生について頂いています。もう数ヶ 月したらローテーションで救急科も回るので一 応形だけでも1 人で患者さんを見られるように したいと考えております。

4 月から医師として仕事をさせてもらえるよ うになり、約半年が経ちました。まだまだ早す ぎるかと思いますが、この半年間も振りかえる とあっという間に過ぎてしまったように感じま す。この間にもいろいろな先生から教えを請 い、いろいろな患者さんに会いました。これを 読んで下さっている諸先生方のように医師とし て患者さんに関わっているということには到底 なっていませんが、これからますます頑張って 皆様にご迷惑をお掛けするようなことだけはな いように努力していこうと考えております。こ の北部地区医師会病院で私の医師人生がスター トし、充実した毎日を送れていることに感謝し つつ、私の考える理想の医師になることができ るように今後も努力していきたいと思っており ますのでよろしくお願い致します。