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第115 回日本医師会臨時代議員会

玉城信光

副会長 玉城 信光

会場風景

会場風景

唐澤執行部が活動を開始してから最初の代議 員会である。主なる議題は平成17 年度日本医 師会決算の件である。

まず最初に唐澤会長の挨拶があり、会務報告 が竹嶋副会長よりなされ、決算についての議事 に入った。

日本医師会の会計は、1)一般会計、2)医賠 責事業特別会計、3)日医総研事業特別会計、 4)治験促進センター事業特別会計の4 つの決 算が報告された。場所はもちろん日医会館であ る。次いで18 年度の補正予算として、5)治験 促進センター事業特別会計、6)医師再就業支 援事業特別会計予算補正の件、7)日本医師会 会費賦課徴収の件が上程されたが、300 名余り の代議員会で議論することは出来ないので決算 委員会と予算委員会に付託された。

決算委員会には九州より私(玉城)、も推薦 されており、別会議室で委員会が開かれた。日 医の会費収入は146 億円である。ちなみに沖縄 県の会費は1 億4 千万である。人口比に応じた 1 %であることに驚いた。その他の事業収入と しては臨床検査制度管理で16,379 万円、認定 産業医登録7 , 3 0 6 万円、医療安全推進講座 4,020 万円などである。会費収入は予算の99.5% の執行である。

支出は事業費の1)医の倫理・国民医療 442,312 万円:執行率49.4 %である。2)医学 教育・生涯教育 28,033 万円:執行率81.9 %、 3)社会保険・医療経済 37,952 万円: 74.6 % (中医協打合せなどを含む)、4)広報活動 36,062 万円: 63.2 %であった。決算委員会で は私を含め二人が執行率の悪さを指摘した。今 村聡常任理事が担当ではあるが、常任理事も 執行率の悪さを認識はしている。今後、大切な施策には予算を重点的に配分し、日医の存在を アピールする必要があると痛感した。特に広報 の執行率はもっと高くあるべきだと考えたが、 時間が少なく議論にはならなかった。

代表質問では看護師不足、医療保険者が施行 する新たな健診・保健指導について、介護保険 法および障害者自立支援法に基づく認定審査の あり方について、病床大再編時代の到来につい て、などと個人質問が多くなされた。今回の質 問の中で印象に残ったのは植松執行部のときに 発足した国民医療推進協議会に対する考えを問 われた。たくさんの署名を集めた協議会に関し ては今後も継続して協議会を持っていく方針が 述べられた。

これまで日医総研の不正疑惑などの問題がい われてきたが、竹嶋副会長の調査ではそのよう な疑惑はなく、ただこれまでの取り決めで役員 の会社に業務を委託してはいけないとの項目が なかったので、疑惑を招くようなことは今後し ないとの約束がなされた。また代議員からは日 医総研の強化は日医にとって絶対不可欠な要素 であると述べられ、執行部もそのような方針で 日医総研の強化に取り組んでいくことが約束さ れた。

前執行部の役員から激しい追及もあったが、 私の印象ではこれで日医の仕切り直しが出来た ものと思われた。

最後に大変疲れた代議員会であった。その理 由は東京に台風の余波があり、成田、羽田の航 空機の発着が制限されたことである。19 : 10 発の飛行機が22 : 40 に出発した。羽田着午前 1 時である。モノレールも京急も動かずタクシ ー乗り場には数百メートルの列である。札幌発 の便が1 時過ぎに到着した。日本中のすべての 便が遅延した。羽田で夜を明かすこと4 時間、 5 時30 分に京急が走りやっと都内に入り、朝食 をして代議員会に臨んだのである。台風時の那 覇空港の状態を背広を着たまま体験した。決算 委員会がなければ帰るところである。

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