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緩和病棟を新設しました

久場睦夫

独立行政法人国立病院機構沖縄病院副院長 久場 睦夫

テープカットの風景

テープカットの風景

去る6月1日、独立行政法人国立病院機構沖 縄病院に、緩和病棟がオープンしました。県内 3 番目の開設で、15 床(全室個室うち特室4) です。厚生労働省の施設基準に合致した患者さ んと御家族が24時間自由に生活できるゆとりの ある病室と談話室・面談室・調理室・家族休憩 室等を備え、患者さんが日常生活をゆったりと 過ごせるよう配慮いたしております。

入棟して頂ける患者様(入棟条件)

1.手術や化学療法など、治癒や延命を目的と した治療は原則的に行わず、症状緩和に努める、という医療方針を納得頂いている方

2.緩和病棟の意義を理解し、入棟の意思が明 確な方

3.著しい認知行動や俳諧など行動異常がない方
・病名・病状について患者様が理解している事 が原則的に必要ですが、理解していない時は 患者様の求めに応じて、事実に基づいて適切 な病名・病状の説明をいたします。
・症状コントロールのための短期的な入棟も可 能です。患者様が安心して在宅療養できる環 境とするため、病診連携の充実にも努めます。

治療内容

患者様の身体的・精神的・社会的・spiritual な苦痛を和らげるため、様々な職種のチーム医 療による全人的医療を行います。即ち、薬剤等 による身体的症状の軽減、専任医師(外科医な ど)による対処的治療、カウンセリングによる 精神不安の解消、社会的・経済的障害の支援な どが中心となります。

入棟の手続き

・緩和ケア病棟相談窓口(月から金曜日 午前 10時から12時 午後2時から5時内線723) に患者様、または御家族などから連絡いただ き、緩和ケア外来の予約をとって頂きます。
・外来診察日に、保険証、診療情報提供書およ び画像資料等を持参して診察を受けて頂きま す。患者様自身が来院できない場合は、病状 を理解し、患者様の明確な意思が伝達でき、 当方の説明に対して判断を下せる代理人でも 可です。緩和病棟の意義を理解し、入棟の意 思が明確な方の場合、入退棟判定委員会にて 諮り、入院日を決定させて頂き、改めて御連 絡いたします。

*病棟の見学は、緩和ケア病棟相談窓口
 (内線723)へ申しつけて下さい。


当院では、医師会の先生方と連携して、増え 続ける癌患者の緩和医療の充実に努めて参りた いと考えております。緩和ケアの専任医師は大 湾勤子です。よろしくお願いいたします。

談話室です。

有料個室にはシャワー室が設置されています。

有料個室です。ソファーベットが設置されています。

ウォシュレット式トイレ全室完備です。