沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 5月号

母子健康手帳の予防接種欄がかわりました

南部福祉保健所 宮川 桂子

那覇市と沖縄県小児保健協会で発行する18年度版母子健康手帳の予防接種欄(46〜48ページ)がか わりました。(図1〜図3)これは、沖縄県が17年度に行った予防接種特別事業で、主に那覇市内で配布 した「ママによくわかるドクター書き込み用‘予防接種スケジュール表’」(図4)を母子健康手帳版に したものです。事業の主な趣旨と予防接種欄の変更点は、@予防接種のモデルスケジュールを示し、予 防接種の種類を並べ替えた事。これによって、どれを先に、次に何を受けるべきかの目安が出来たこと、 A備考欄にそれぞれの予防接種推奨時期を入れ、予約日あるいは集団接種の実施予定日を記入できるよ うにし、個々の子供が具体的にいつそれぞれの予防接種を受けるべきかを明確に示せるようにしたこと、 の二点です。これによって、すべての予防接種率が向上することを目指しています。

【予防接種を担当される先生方へお願い】

予防接種を担当される先生方の中には、すでに同様の事を実践されている方もいらっしゃいますが、 改めて、以下の点をお願いいたします。

□ 予防接種を実施したら、次に何を受けるべきかを明示し、出来るだけ具体的な日時を指定(予約 あるいは集団接種の実施日)し、記入すること。

□ 実施した予防接種より上の欄に空白があったら、それは済んでいるべき予防接種ですので、それら も受けるような指導と、出来れば日時を指定(予約あるいは集団接種の実施日)し、記入すること。

□ 病気で受診された子供さんに関しても、予防接種の問診を入れ、漏れている予防接種、あるいは 次に受けるべき予防接種について指導する。出来れば日時を指定(予約あるいは集団接種の実施 日)し、記入すること。

記載された予防接種の順番は、一つの目安です。個人や集団接種の状況に応じて、多少の順番の変 更は必要になると思います。この点を、予防接種を担当される先生方には、保護者への指導と、日時 の設定・記入・フォローにご協力をお願いいたします。

【産科の先生方へのお願い】

産科では、分娩後および一ヶ月検診での保健指導の中に以下のような予防接種に関する指導を組み 入れて頂くようお願い致します。

□ 分娩後では、予防接種の必要性、生後3ヶ月〜5ヶ月でBCGが必要なことの説明。

□ 一ヵ月検診時には、BCGの実施予定日が記入されているか、あるいは保護者が認識しているかの 確認。(那覇市の母子手帳では、それぞれについてチェック項目が入ります。)

また、那覇市では、産科や予防接種委託医療機関での予防接種スケジュール表の配布もお願いして おります。那覇市外で配布を考慮される医療機関は、中央保健所(電話854-1005感染症担当)まで ご連絡下さい。

図1.

図1.46ページ

図2.

図2.47ページ

図3.

図3.48ページ

図4.

図4.ママによくわかる予防接種スケジュール表