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第7回医療に関する県民との懇談会

  • 日 時:平成18年1月26日(木)
  • 場 所:沖縄ハーバービューホテル
会場風景

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開 会

○大城(医師会)

皆さん、こんばんは。沖縄県医師会ふれあい広報委員の大城です。本日は司会進行を務めさせていただきます。

これより、第7回医療に関する県民の皆様方との懇談会を開催いたします。

最初に、本会副会長の當山護よりごあいさつ申し上げます。

挨 拶

○當山副会長(医師会)

當山副会長

當山です。本日は忙しい中、お集まりくださいましてありがとうございます。本来なら県医師会長の稲冨が皆様方の前でごあいさつ申し上げるところですが、所用のため出席ができませんので、代わって私が県民の各界を代表する皆様方にごあいさつをさせていただきます。

県医師会と県民との懇談会は、平成17年度はこれで最後と思っております。4月から、稲冨会長も私自身も執行部を去りますので、この機会に学術団体として沖縄県医師会が県民への奉仕という立場をいかに保てばよいか、あるいは県医師会として社会性、目指すべきものは何かを少しお話しさせていただき、私のごあいさつとさせていただきます。

県医師会、あるいは医師連盟ともどもですが、日頃の医療というのは国の制度の中で動いていることは、これまで7回のお話の中でご理解いただいたと思っておりますが、ときどき政治的立場として、経済界と一緒ではないかというニュアンスでマスコミに報じられたりもしているところです。そういう伝えられ方には、我々は、ややニュアンス、その趣が違うと考えているところがございます。あくまで、社会の各層、各界の皆様方と協力し、社会的貢献に尽くすことに関してはやぶさかではありませんし、そのように協力するのは当然のことでありますが、経済界とは明らかに一線を引いている部分があり、私はいろいろな面で経済界の方々とお話しさせていただいたり、あるいは一緒にと誘われたりするところがありますが、その都度、その違いということを強調させていただいています。また、政治家の皆様方とお話しするときも、経済界の皆様と混同される時があり、我々は経済界ではありませんと強調をさせていただいています。

確かに、医者は社会的に、いわゆる上流社会に属している方が多いことは事実でありましょうが、我々医師が日ごろ仕事として身近に接し、お相手になる方々は社会的弱者であります。第一線で働きたいという方々でありながら、残念ながら身も心も少しいろんな病に伏せている、そういう立場の人々を診ている我々といたしましては、そういう人々の声を代表する姿勢を常にとり続けるというのが、県医師会や県医師連盟の立場だと強く認識しているところであります。

その点で、現在、少しく崩れゆくと考えられる日本の社会保障のあり方に関しては強い懸念を抱いていることは確かなことです。社会保障が国の施策の中でつくられたりしておりますので、我々は社会的弱者をカバーするセーフティーネットをできるだけ強く強固に作り上げる仕事をさせていただきたい。しっかりした情報をあげ、政治家に要求することがままあるということでございます。このような政治的努力や姿勢が、時として自分たちの地位保全のためだけにやっているのではないかと思われる面も実はございまして、その点、残念なところが正直ございます。しかし、常にコツコツとしたやり方で医師会とこの仕事を社会へ訴える努力をさせていただいて、やがては多くの人々に我々の努力が認められていくのではと強く思っています。

世の中には理不尽な医師がいることも事実でありますし、医療事故の多さも相変わらずのところがありますが、このような県民との対話を多くして、世の人々の声をよく拝聴し、組織内の自主規制、いわゆるピアレビューが実際にどれだけできるかが、今、医師会には問われているものと考えております。医療は基本的に、人間の心を癒すという大切な部分がありますし、治療の結果も割と予想されにくい幅広い部分があるのが特徴であります。その点、医療もサービス業とは言いましても、他の業種とは明らかに違う内容を含んでいるという部分もございます。

このような医療の特殊性もご理解いただき、多くの異業種の皆様方との対話は解決への、一つのよすがになるのではないかと考えております。社会保障という生活基盤をしっかりつくりあげ、経済優先のみではない沖縄、あるいは民間活力を大切にはするが、負け組へも十分配慮ができる、その受け皿をいかにしてつくりあげるか、あるいは執り行うかを含め、県民すべてが勝ち組になるように導くことを健康福祉立県構想の中にちりばめていこうと考えているところであります。

最後になりますが、沖縄県医師会の構成メンバーは開業医のみだけではありませんし、実は6割以上が勤務医という現状でもあります。その中で、少ない医療資源を有効活用し、医療人同士が手を取り合って県民の健康を守るという姿勢は大切かと考えます。

本日はその意味で、新病院の立ち上げで現在ご苦労なさっている安次嶺院長、下地副院長に、新病院を中心とした南部医療圏、あるいは沖縄県全体のこども病院という立場を通じて、いかにして県民へ奉仕ができるかお話を伺えたらと考えております。

是非、お話の後も忌憚のない活発なご意見を賜りたいと思います。

○大城(医師会)

大城

本日は、4月に開院いたします「県立南部医療センター・こども医療センターについて」懇談を持ちたいと考えております。県立那覇病院から安次嶺先生、下地先生においでいただきました。新しい病院の概要なり、コンセプトを皆様方にご提示していただきます。

講 演

○安次嶺(医師会)

安次嶺

皆さん、こんばんは。沖縄県立那覇病院院長の安次嶺でございます。

私どもは4月の新病院の開院に向け、最後の追い込み、準備を進めています。私たちの目指す方向性、理念、使命、活動目標を県民を代表する皆様方にお話しして、是非、一緒に沖縄県の本当に健康で長寿で癒しの国になるよう願いを込めて、今日はいろいろお話しさせていただきます。

今度できる新しい病院は、かつて県立高度多機能病院と仮称され、整備基本計画が練られたのはご存じのとおり、平成14年の2月です。基本計画の中に述べられたことを読ませていただきますが、本県の医療全体に占める県立病院の役割は大きく、病院数で7.5%を占めます。全国では3.3%、ですから、約2倍になります。病床数では13.5%、全国は5.3%、これは2倍以上になり、全国平均を大きく上回る県立病院の役割を持っているというのが沖縄県の特徴です。

与儀の県立那覇病院は大変老朽化した建物のため改築の必要性が生じ、そこで出てきたのが単なる改築ではなく、より高度の機能を持った病院をつくるということで、平成12年9月に、地域医療を支援する高度で多機能な病院検討委員会というのができました。医師会の當山副会長が委員長になりまして、この基本計画をまとめられ、平成13年3月に稲嶺知事に提出し、この病院の建設に向けて動き出したわけです。

さらに平成16年3月に、この病院の基本的な方向が出されました。これは県立高度多機能病院運営体制検討委員会が出したものです。グラフの真ん中に南部医療圏、つまり、那覇市、糸満、その他の南部地区を含めた医療圏。この南部医療圏の中で新病院の役割は、救命救急医療をしっかりやり、それから地域連携機能をやるという一般医療プラス救命救急医療です。さらに、未熟児、新生児を扱う周産期医療は、宮古・八重山を含めた、さらに大きな県内の周産期医療を担うことになります。

それに対して、県立中部病院という非常に機能の高い病院は、中部地区、北部地区の周産期医療と救急医療を担っておりますが、この新病院の特徴は、沖縄全圏域を担うこども病院に関して沖縄全県の最終的な病院として役割を持つと明確に位置付けられています。その他に離島医療支援、それから臨床研修機能ということです。このように、南部医療圏、それから宮古・離島の医療圏、さらには全県にわたるいろいろな機能がこの病院にはあるということです。

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特徴は、院長のもとに、大人部門とこども部門、母子医療センターがあります。こども病院がこの病院の中にある形で、ここにもセンター長を置いて、こども部門を特に重視した病院ということになっています。診療科目もたくさんあり、従来の那覇病院より大人部門でもかなり拡張しております。非常に特筆すべきは、こども部門でいろんな専門家が小児専門の科を標榜するという、これまで沖縄県になかったこども部門の優れた病院として機能することができるということです。

それ以外に精神障害者の身体合併症の重症な病気をお持ちの患者さんも、よそで診れなくてこの病院で診るということがあります。さらに、重度の心身障害児の歯科治療や一類感染症、二類感染症という世界中に問題になるような感染症を収容するという機能も持っております。

この写真は、新病院の工事中の今年の元旦に我々職員がこの病院の前へ行って決意を新たにした際の写真です。

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この病院の主な機能をもう一度まとめてみますと、1番目、母子総合医療のこども病院、つまり、お母さんとこどもを診るという医療。さらに、救命救急医療、これはより高度の救命救急医療を南部地区で行うこと。さらに、離島の医療を支援し、それから、那覇市・南部地域の医療を支援する役割を持っています。その他、従来は中部病院で活発にやっていた臨床研修をこの病院でも今後力を入れてやっていこうということです。

私どもはこの病院の理念を人々が安心して来院し、満足して帰る病院。つまり、信頼をし、ここに来ればしっかり診てもらえる、そのように考えていただける病院を目指します。また、中で働く職員が、この病院で働いていることに生き甲斐を感じる病院でありたいと考えています。

具体的に我々の行動目標を申し上げます。非常にユニークだと私たちは思っていますが、1番目に、長寿と癒しの邦、沖縄を復活させる推進力となる。具体的には赤ちゃんから老人まで、生活習慣病の予防と適切な管理を行います。皆さんは、赤ちゃんでどうして生活習慣病なのかと疑問があるかも知れませんが、これは後でおわかりになると思います。出生率日本一のこの県で、こどもたちの心身の健やかな成長を守ります。

それから2番目は、これは救急医療を意味し、昼夜を分かたず、すべての県民に安全で最適な医療を提供します。

3番目、外来機能の充実を図り、県民の多様なニーズに応えます。我々が今、想定していますのは、禁煙外来や将来は女性外来であるとか、こういうものも県民の要望があれば行いたい。

4番目は、先ほど言いました離島の医療を支援する。離島に医師を派遣したり、あるいは離島で働く医師を教育し、もちろん医師だけでなく、看護師さん、検査技師さん等も支援します。

5番目は、教育病院として、よき医療人を育成し、地域医療に貢献します。

6番、万国の架け橋となって国際保健医療に貢献します。沖縄は日本の南の玄関です。日本の医療の国際的な分野を一部担いたいと考えております。

7番目に、全職員が共通の目標に向かって協力し、健全な経営を目指します。常に公的病院にいる人間は、経営の素人集団と言われ批判されますが、私たちみんなで経営のことも考えながら医療をしたいと考えています。

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先ほど1番目に挙げました沖縄県に長寿の邦を復活させると言った意味は、既にご存じのように、男性の平均寿命は全国26位になり、それで26位ショックと言われましたが、実情はそんな生やさしいものではないということです。女性は現在1位ですけど、これも危ない。80歳以上のお年寄りを除けば、つまり、ここにいらっしゃる私たちの世代から下になると、これは全国でも短命の県に入るという事実です。

一昨年の九州の朝日新聞に出たんですが、太る沖縄、長寿県ピンチ。50代男性、40代男性、肥満、全国の倍。実は、豊見城中央病院の糖尿病生活習慣病センターの田中先生が、福岡の学会で発表し、向こうのマスコミに大変話題になったんです。沖縄はデブばかりで大変問題だ、メタボリックシンドローム率も高いく、沖縄が危ないと言われていたんです。

肥満沖縄全国一、男47%、女26%、BMIが25以上がこんなにいるという沖縄の現状で、改めてショックと報道されていますが、私たちはショックでも何でもありません。これは当たり前のことで、その度にショックを起こしていたら大変なことです。県民はやはり太っていた、肥満率男女とも全国ワースト、主因が車社会、食の西洋化、関係者26位以上のショック。しかし、こういう状態だというのはわかっていますから、私はショックは受けていません。肥満は諸悪の根源と言われ、肥満からメタボリックシンドロームになって、その結果、高血圧、心筋梗塞、脳卒中を起こします。

沖縄県の長寿県は本当かと言われたら、私は短命県だと言います。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と昔ありました。それをもじって、「長寿県みんな太って短命県、みんな太っていれば怖くない」というのが沖縄の現状だと思います。沖縄県はもう既に短命県となっています。沖縄県の30代から50代、あるいは60代に近い方も、男性は現在全国でもワースト5に入る短命者集団です。今の長寿のお年寄りが亡くなった後は、沖縄は惨憺たるありさまが明らかになるはずです。

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私は新病院の掲げる旗、旗幟を鮮明にしたいと思います。長寿と癒しの邦を復活させるのが私たち新病院に勤める人間の役割であり、県民の方々も一緒に行動していただきたい。新病院のキーワードはこども病院ですから、「赤ちゃんから始めよう生活習慣病の予防」ということを訴えていきたいと思います。実は、生活習慣病の危険因子は、新生児のころから存在することが最近わかってまいりました。例えば、母乳栄養児は人工栄養児に比べて、成人になってから肥満が少ないため高血圧も少なく、糖尿病も心筋梗塞も少ないというエビデンスとして出てまいりました。

たった2〜3カ月おっぱいを飲むか飲まないかで、何でこんなに違うんだとお思いでしょう。でも、まぎれもない事実です。沖縄のこどもたちをみんなおっぱいで育てれば、この子たちが大きくなったときに、沖縄の成人病はかなり減っているに違いないと確信を持っております。「おっぱいを飲ませてください」、「おっぱいは当たり前じゃないですか」と言うけど、なかなか現実的にはみんな簡単な人工栄養になります。

母乳はとても大事ですが、次にとても危機的状況にあるのがたばこの害です。日本は、お母さんのおなかの中にいる赤ん坊から、たばこの害にむしばまれている。妊婦の10%はたばこを吸っているんです。妊婦が吸えば、生まれる前から胎児がたばこの影響を受ける。生まれた後は、またお父さんやお母さんがたばこを吸っているので、幼児に害が出る。学童になれば自ら吸い出し、思春期を含め、あらゆる段階でたばこの害にさらされています。私ども新病院は、敷地内禁煙を目指します。あの広大な敷地内でたばこを吸ってはいけない。たばこを吸う人は道路まで歩いていって吸ってください。また、新病院で働く職員から禁煙を実行したいと思います。

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なかなかこれも簡単にはいきませんけど、たばこを吸う研修医は今後採用しない方向で行きたいんです。昨年の12月19日、院内で、病院敷地内禁煙を考えるシンポジウムをやりました。沖縄県医師会理事、大山朝賢先生に基調講演をしていただき、私どもがそれぞれの立場から敷地内禁煙について話しました。患者の健康を守る信念を持ちなさい、喫煙は病気と大山先生が強調され、敷地内禁煙は前途多難ですが、私たちはそうあるべきだという信念のもとに敷地内禁煙を目指していきたいと思っています。

私は小児科医として、このようなことを提唱しています。2004年12月頃から外に向かって言い出したんです。「予防は治療に勝る。」こどもの健康を守るための90%予防対策を提言します。まず、生活習慣病の予防のために母乳栄養率90%を目指しましょう。100%にしたいんですが90%です。感染症予防のために、予防接種率を90%まで持っていきましょう。受動喫煙の予防、そのため大人の禁煙率を90%にしたい。日本は男性が50%ちょっと切ったところ、約半分が吸っています。女性も十数パーセントですが、20代の女性は5人に1人は吸っています。ゆゆしきことです。それから、事故の予防、こどもの死因の大きな部分が事故です。事故の減少率90%。ゴロがいいものですから90%予防作戦と銘打って、全県的な運動にすれば、これだけでもみんなが健康になる人が多いんじゃないかと思います。

それでも長寿県復活への道のりは厳しいと言わざるを得ません。10年先、20年先、あるいは30年先になるかわかりません。しかし、努力しなければ長寿県復活は永久に実現しません。生活習慣病ツリーという図をつくりました。生活習慣病は、胎児のときにも危険因子があり、さらに生まれた後の新生児、乳児、幼児、学童、それから大人と一生にわたってリスクファクターはあるので、リスクファクターをその都度、減らすように心がけなければならないと思います。そして、このようなリスクファクターを減らし、生活習慣病ツリーにあるいろんな悪いのを改めていくと、こんなふうに長寿ツリーの図になり、長生きできるということでございます。

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完成間近の新病院の写真です。県が本当に多大なお金を使って、新しい医療の大きな中心的施設をつくってくださいました。しかしながら、病院はただ病気を治すところだけとは思っておりません。病院は地域に文化を発信するところでもあると思っています。例えば院内にギャラリーをつくってあります。ときどき外来ホールでコンサートも行います。それから保健医療講演会、例えば、生活習慣病の講演会だって、一般の方々にもおいでいただく。大学院大学もできますから、ノーベル賞級の人たちを呼んで高度の講演会もこちらでやっていただく。地域との合同イベント、新病院にはいっぱい花や木を植えていますので、桜が満開時にはここで花見をやったり、夏は観月会をやったりと、広い構内を使っていただきたい。さらには、たくさんの花があってチョウが飛び交うという状況をつくりたいと思っています。

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私どもは間もなく病院を移転いたしますので、皆様方にもアウトラインをお知らせしたいんです。3月31日に最後に残った患者さんを運びたいと思います。下地副院長が一生懸命頑張って患者さんを周囲に紹介したり、重症な患者さんを40人ぐらいまで絞りたいと考えております。そして、その患者さんを丸一日かけずに新病院に運びたいと考えています。4月1日は、移した患者さんの診療を始め、1週間足らずの間に、外来、救急外来を始める準備を進めております。もっと細かく言いますと、その前に外来を休診したり、制限したり、手術を中止したり、移転前後はかなり制限があり、地域の方々にご迷惑をおかけするかも知れませんが、あくまでも患者さんの安全を大事にして計画を立てております。

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この図もお話ししたように、患者さんを移送し、移転した前後を示しておりますが、私どもは医師会の先生方、救急隊、地域の市民、県民の方々に、私たちの移転計画を広報活動を通じてお知らせしていきたいと思っています。移転のルートでございますが、私どもで既にシミュレーションを行い、3つのルートをたどって新病院に行くということをやりました。一番短いルートは15分、長いルートは25分です。広い道路を通っていくと、那覇病院から与儀十字路を通って、古波蔵、一日橋、そして新病院に上がる。これなら20分以内で患者さんを移送できます。そのときには救急車を5台集め、患者搬送用のタクシーも3台集めて、4往復か5往復ぐらいすれば、最後に残った重症な患者さんを運べるというふうに考えております。とってもきれいな病院です。この写真を見ていただくとわかるんですが、こども部門がとってもかわいらしくて、まるで病院という感じのしない外来ホールでございます。

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沐浴施設はお花のマークがついていたり、とってもアットホームで明るい、優しい雰囲気づくりに努力しております。

これは、先日、稲嶺知事が視察においでになり、コメントをしておられるところです。

3階に実は3つもこのような屋上庭園があるんです。すばらしい環境で、患者さんも外に出なくても、こういう庭園におりてきて散歩をしたりできる状況です。

病院からの眺めがとてもよくて、スライドは首里のほうを眺めたところです。良い環境にあります。

私どもはしっかりと我々の役割を果たし、県民のご期待に応えたいと思っておりますが、いろいろと率直なご意見を賜れば大変ありがたいと思います。

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