沖縄県医師会医学会賞(研修医部門)の設立について
沖縄県は琉球大学医学部医学科が開設される以前から、研修医を養成し地域医療を担う人材を育てる役割を沖縄県立中部病院が担ってきた。ハワイ大学との提携によるアメリカ式医学教育は救急医療、総合内科をはじめとする診療能力が養われるシステムとして全国から高い評価を受けてきた。その後琉球大学医学部における医師養成が開始されてからは、多くの人材の交流の基に沖縄県立中部病院が従来行ってきた研修と琉球大学における医学教育の新しい融合も進んだ。このような背景から各研修指定病院には熱心な指導医が多く、新研修システムが導入されて以降も沖縄には全国から多くの研修医が初期研修、後期研修を受けに訪れてきている。しかし、平成18年をピークに徐々にではあるが研修医数に減少傾向がみられる。全国の地方都市、大学において研修医をそれぞれの地域に残そうとする取り組みが増えていることが一因として考えられる。研修指定病院の指導医は現場において、この傾向を敏感に感じ危機感をもっている。
今回、呼吸器同好会に所属する指導医の先生方から、沖縄県における研修医教育システムをより魅力あるものにすることを目的に表題の賞の設立の提案があった。本件は沖縄県医師会理事会、沖縄県医師会医学会分科会長会議にて了承され、今回設立に至った。
選考委員会委員の構成については、2回の準備員会を経て以下のメンバーを決定した。発案の原動力になった呼吸器同好会所属の指導医の先生方、分科会推薦の先生方、そして医学会役員による構成とさせて頂いた。選考委員長には長年、県立中部病院、群星研修群において研修医教育に携わってこられた宮城征四郎先生に就任頂いた。今年度末の分科会長会議で審議頂くが、現時点では2年の任期を考えている。尚、その後の選考委員の決定方法については、臨床研修病院長等会議、医学会幹事会、分科会長会議などの際に意見を聞いていく予定である。
No | 名前 | 医療機関名 |
---|---|---|
1 | 大屋 祐輔(委員長) | 琉球大学病院 |
2 | 千葉 卓 | 浦添総合病院 |
3 | 原永 修作 | 琉球大学病院 |
4 | 玉城 仁 | 仲本病院 |
5 | 河崎 英範 | 国立病院機構沖縄病院 |
6 | 當間 敬 | 那覇市立病院 |
7 | 宮城 雅也 | 沖縄中部療育医療センター |
8 | 仲地 厚 | 友愛医療センタ- |
9 | 玉城 正弘 | 友愛医療センター |
10 | 大内 元 | 琉球大学病院 |
11 | 武村 克哉 | 琉球大学病院 |
12 | 伊良波 裕子 | 沖縄第一病院 |
13 | 宮里 恵子 | 浦添総合病院 |
14 | 仲村 尚司 | 中頭病院 |
15 | 仲間 直崇 | 中部徳洲会病院 |
16 | 仲里 淳 | 沖縄県立中部病院 |
17 | 山城 聡 | 中部徳洲会病院 |
18 | 尾原 晴雄 | 沖縄県立中部病院 |
19 | 砂川 博司 | 沖縄県医師会医学会長 |
20 | 知花 なおみ | 沖縄県医師会医学会副会長 |