睡眠時無呼吸症候群

山城義広・嬉野が丘サマリヤ人病院(2019年3月13日掲載)

寝ても寝てもまだ眠い


 忙しい時、眠る時間が短くなる場合は、誰でも昼間眠くなるでしょう。しかし寝る 時間が十分とれていても眠気が続く場合は、病気の可能性があります。


 もっとも多いのは睡眠時無呼吸症候群という病気で、成人の10人に1人程度に認 められています。大きないびきをかき、寝ている間、何回も呼吸が止まりますが、 本人は気づいていません。重症の場合は、眠っている間に何百回も呼吸が止まるこ とが毎晩、何年も続きます。


 呼吸が止まると酸素量が低下します。体が苦しくなり、刺激により脳が起こされ、 呼吸を再開します。そうすると酸素が元に戻り、刺激がなくなり、すぐ眠り始めま す。またいびきをかき、無呼吸になります。このことが繰り返されるので、結果と して何百回も起こされ、深い睡眠がとれなくなってしまいます。しかし、起こされ たことも気づいていません。


 このために、寝ても寝ても無呼吸のために眠りが浅くなり、昼間寝てしまうことが 起こります。昼間の眠気は、仕事の能率を低下させ、ミスなどが増え、またひどい 場合は車の事故を起こすこともあります。


 また、低酸素によって体にも影響が起こります。高血圧、不整脈、心筋梗塞や脳梗 塞、糖尿病などの危険性が高くなることが分かっています。


 患者の8割は肥満が原因です。脂肪が首回りと舌につくことで、喉の奥の空気の通 り道が狭くなります。さらに、睡眠中は舌などを支える筋肉がゆるむため、いびき をかき、喉がふさがれば無呼吸になります。肥満がなくても、顎が小さい場合も空 気の通り道が狭くなっており、無呼吸になることがあります。


 本人は自覚がないので、大きいいびきがある場合、家族に呼吸が止まっているかど うか見てもらうのが一番です。かなり頻回に呼吸が止まる場合は専門医にご相談く ださい。


 睡眠時無呼吸を診断し治療すると、昼間の眠気や体の負担がとれます。治療によっ て普通の生活に戻っていただきたいと思います。

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