生活習慣見直し

小山信二・南城つはこクリニック(2019年1月9日掲載)

日々の生き方に向き合う


 糖尿病、高血圧症、高脂血症などを総称して生活習慣病といいます。広義には、肥満や飲酒や喫煙による健康被害も含みます


 以前は、遺伝的素因を持つものが成人になると病気になるとされ、成人病と言われていました。105歳で亡くなった日野原重明先生は、糖尿病、高血圧症、高脂血症などには生活習慣の改善が大切と考え、生活習慣病を提唱したといわれています。


 日野原先生は1983年にオスラー博士講演集「平静の心」を仁木久恵さんと共訳で日本語で出版されました。オスラー博士は学生を病室に引き込みベッドサイドで教育する、新しい臨床医学教授法を創始した先生です。私は1989年米国留学中に初めて読みました。オスラー博士「平静の心」には、1913年に講演した「生き方」が収められていて、「人生は習慣である。人生は無意識のうちになかば習慣化した行為の連続したもの、と言えるだろう」と書かれています。


 生活習慣病をこのことから考えると、無意識に習慣化している行為から病気が生じていることを自覚して、健康に悪影響を及ぼしている行為を見直して、意識的に健康的な生活習慣に従って日々を送るようにすることが大切ではないか、と思います。


 日野原先生自身、日々の生き方に向き合い、食生活に留意され、心がけて階段を上って歩いたことは有名です。私もある時点から、禁煙し、節酒し、寝る前に食べていたラーメンをやめ、野菜を多くとり、肉の摂取を増やし、炭水化物を減らすように心がけました。習慣化した行為を、健康という視点から見直して、私も日々の生き方に向き合うようになりました。


 生活習慣病は遺伝的素因に決定要因がありますが、毎日毎日の生き方に向き合い、改善し努力することで、健康被害を最小限にとどめることができると思います。日々の生き方に向き合い、健康に良いという習慣を取り入れて、そして検査値も参考にして、薬の力も借りながら、健康長寿にあやかれればよいと思います。

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