「腹八分」あれこれ

宮里昌・みやざと内科クリニック(2018年12月5日掲載)

空腹で長生き、若返り?


 腹八分 誰が決めたの 無理なこと


 このような川柳がありますが、「腹八分に医者いらず」ということわざは、江戸時代の医師、貝原益軒が著した「養生訓」がその由来と言われています。


 「腹八分」で思い出すのが、八重山のお土産として売られている「教訓茶碗(ぢゃわん)」です。茶碗の底に穴が開いており、水を注いでも、初めは穴から水はこぼれません。しかし、茶碗の八分目以上に水を入れると、全部流れ出てしまいます。何事も欲張らず、八分目くらいがちょうど良いのだという教訓を表しているのだそうです。


 以前、「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫著)という本がベストセラーになりました。この本の中に満腹メーターなるものがあります。


 これによると、やせている人はレベル3~4で食べ始めてレベル6で食べ終わります(これが、今日のテーマの腹八分)。十分ほど経(た)つと腹が満ちてきて、レベル7になってきます。


 一方、太った人は、レベル5~6で食べ始め(これがいわゆる小腹がすいた状態)、レベル8~9で食べ終わるとのことです。皆さんは、いかがでしょうか?


 空腹は、体に良いのでしょうか? 空腹の時、若返り遺伝子とも言われるサーチュイン遺伝子が活性化しているそうです。ただし、これは酵母や線虫の話。人間でもそうなのかは、まだ、研究段階だそうです。


 また、アメリカの研究では、25年以上にわたりアカゲザルに与えるカロリーを25%減らしたところ、そうでないグループより長生きし、毛並みも良く見た目も若かったと報告しています。


 空腹の時、若返り遺伝子が活性化しているかも!? そう考えると、空腹もガマンできる気になりませんか?


 最後に、川柳をもう一つ紹介して終わりましょう。


新婚時 夫の前では 腹八分

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