やけどに注意

町田宏・まちだクリニック(2018年6月27日掲載)

湿潤療法で痛み少なく


 消費者庁は2017年12月13日付で「炊飯器や電気ケトル等による、乳幼児のやけどに注意!」という文章を発表しました。これによると10年12月から17年10月までに子どものやけどのうち2歳以下の乳幼児は8割を占め、炊飯器や暖房器具のほか電気ケトル(電気ポット)による事故が多く報告されているようです。


 アイロンなどの電気製品のほかにもラーメン、スープ、鍋料理などの食事、また、お湯の出るウオーターサーバーなどは取り出し口の高さが小さな子どもの顔近くなので注意が必要です。花火や線香、タバコなどはかなり高温になるので深いやけどになりがちです。


 やけどしてしまった場合はすぐに冷やしましょう。赤くなっているだけならワセリンなどを塗って様子を見てよいと思われますが、水ぶくれができたり、炎などで焼けてしまった場合には、医療機関を受診してください。


 水ぶくれが小さい場合は様子を見ることもありますが、大きい場合は水ぶくれを切除する方がよいこともあるので、医師の判断を仰いでください。湯たんぽなどによる低温やけどは、初めは軽傷に見えても深いやけどになっていることも多いので、早めに医療機関を受診してください。


 以前は消毒をして軟こうとガーゼを使う治療方法が一般的でしたが、ガーゼが傷にくっついてしまいガーゼを交換するたびに痛みや出血が見られていました。ガーゼの代わりに傷につきにくい創傷被覆材(そうしょうひふくざい)を使った湿潤療法なら痛みも少なく治療できます。


 消毒液は傷の治癒をかえって遅くしてしまうので基本的には水道水や生理食塩水などによる洗浄で十分です。シャワーなども早期から可能となることが多いです。この治療方法を取り入れている医療機関も全国に少しずつ増えてきていますので検索してみてください。


 また、傷を早く治すために食事はタンパク質を積極的に食べることをお勧めします。できるだけ痕が目立たないように治したいですね。

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