たばこゼロ大作戦!

永吉奈央子・徳山クリニック(2018年1月10日掲載)

22歳まで吸わないで


 「たばこは20歳になってから」よく聞くフレーズですが、実際、人は何歳で喫煙者になるか、ご存じですか? 大人の喫煙者に何歳から吸い始めたかを聞いた調査によると、13歳前後から頻度が増え、約半数は18歳、9割方は20歳までに吸い始めており、22歳を過ぎてから吸い始めた人は少ないのです。


 さらに、試し喫煙は、過半数が小学校時代やその前と報告されています。大人の喫煙者が大多数ですが、その習慣の始まりはほとんどが未成年(子ども)時代なのですね。未成年の喫煙は法律でも禁じられているのになぜでしょう?


 子どもたちは大人が吸うたばこを何気ない好奇心で吸ってしまいます。道で拾ったたばこや家族の吸い殻もきっかけになり、遊び半分で友人などにも広まります。ところがたばこに含まれるニコチンがひとたび若い脳に届くと、あっという間にニコチン依存症になり、やめるのが難しくなるのです。若い脳ほど依存の形成が早く、依存度も強くなります。しかし22歳を過ぎた大人では、容易には依存症にならず、もはや吸いたいとも思わなくなるので、新たな喫煙者になりにくいのです。


 ニコチン依存症は意志の問題ではなく医学的に「病気」と位置づけられ、たばこをやめられない場合には子どもも大人同様に治療が必要となります。幸い今はよく効く薬があり、2016年度には健康保険の適用条件が変更されて子どもたちも保険で治療を受けやすくなりました。県内の禁煙外来は県医師会のホームページ(地域保健関係のバナー)でご覧いただけます。外来受診が難しい方には禁煙サポート薬局もあり、県薬剤師会のホームページでご覧いただけます。


 とはいえ、たばこをやめるのは大変なことです。「最初から吸わないのは誰でもできる簡単なこと」であり、全ての子どもが22歳になるまで最初から吸わなければ、たばこゼロになるはずです! そのために重要なのは周りの大人の禁煙です。禁煙にチャレンジする大人の姿は、きっと子どもたちに健やかな未来を与えてくれることでしょう。

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