動脈硬化検査

石川清和・今帰仁診療所(2017年10月25日掲載)

生活習慣要因、若い世代も


 沖縄の65歳以下の若い世代の死亡率では、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞、大動脈瘤(りゅう)破裂等の脳心血管疾患の高いことが問題となっています。


 これらの脳心血管疾患は動脈硬化が進行すると、起こりやすくなります。動脈硬化は加齢とともに生じ、進行していきます。生活習慣の乱れ・加齢とともに、若い時は、滑らかだった血管壁が粗くなり、進行すると血管壁の中にコレステロールなどが蓄積し、プラークと呼ばれる粥状(じゅくじょう)の腫瘤(しゅりゅう)ができます。


 動脈硬化が若い世代でも進行していく要因として、遺伝的要因(家族性高コレステロール血症、葉酸代謝異常等)、糖尿病(境界型糖尿病でも高インスリン血症の方は要注意)、喫煙・多量飲酒等があります。


 また、野菜の摂取不足、加工食品・脂質・糖質・タンパク質等の取り過ぎ等、食生活の乱れで、腸内細菌叢(そう)のバランスが悪くなり、有害物質が産生され、動脈硬化が進行することもあります。


 最近では、20代の若い世代でも、生活習慣が乱れていると、プラークが見つかる事があります。これらのプラークはわずか2-3ミリメートルであっても脳梗塞・心筋梗塞の原因となることがあります。風邪・気管支炎・胃腸炎・皮膚の炎症等が長引くと、これらの炎症がプラークを破綻させ、血栓を作り血管が詰まることで脳梗塞・心筋梗塞が起こります。


 これら炎症以外に、暴飲暴食、アルコール多飲、不規則な生活、強いストレス等が原因になってもプラークの破綻が起こり、脳梗塞・心筋梗塞を引き起こします。


 動脈硬化が進行すると血圧が高くなり、また血圧の変動が起こりやすくなります。ご自身の血管の動脈硬化の程度を調べる方法として、肘動脈(肘の内側)の硬さを確認する、頸(けい)動脈の超音波検査、ABI(手足までの脈波)、心電図検査等さまざまな方法があります。家族に脳心血管疾患のいる方、動悸(どうき)・息切れ・胸部圧迫感・手足のしびれ等のある方は要注意です。早めに主治医か、近くの専門医へご相談ください。

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