爪水虫の恐怖
金城浩邦・名護皮ふ科(2017年10月18日掲載)
厚く変形した爪 受診を
最近手足の爪が肥厚して切りにくくなったと思う方は爪の水虫かもしれません。
爪水虫は手足の爪に感染した白癬(はくせん)菌というカビが原因です。
手足の水虫の20%に合併し、年齢的には30~50歳、高齢者までと幅広いです。爪水虫を放置すると大切な家族、さらにはお孫さんへの感染の心配があります。
爪白癬菌の治療法としては、原因となる白癬を退治する抗真菌薬の内服と外用法があり、最近ではレーザーによる治療もできるようになりました。
日常で気をつける予防方法は、(1)手足をきれいに洗い乾燥させましょう。(2)靴は蒸れにくい物、靴下は5本指ソックスなど、通気性の良いものを履くように心がけましょう。(3)軽石や硬めのタオルで頻繁に強く擦ると肌を傷つけ、菌が入りやすくなることがあります。(4)毎日同じ靴を履かないで下さい。また、ぬれた靴を長時間履くことも感染源となるので乾燥させることも大切です。
家庭にうつさないために、室内も清潔に保ちましょう。浴室の足拭きマットやスリッパ、サンダルの共用は避けましょう。なお、洗濯は別々にする必要はありません。水虫は切った爪や剥(は)がれた足の皮にも生存しているので、こまめな掃除を心がけましょう。
爪水虫のチェックは、(1)毎年水虫を繰り返している。(2)爪が白い、または黄色く濁っている。(3)爪が厚くなって靴が履きにくい。(4)爪がもろく、ボロボロに欠けている。(5)爪が厚く変形して切りにくい。以上(1)~(5)の項目が一つでもあれば爪白癬の可能性が大です。
爪水虫は一度かかると治療しない限り治ることはなく悪化するだけです。爪切りが使えないほど爪が厚くなったり、変形したりすると爪自体を抜くしか方法がなくなりますので、症状の軽いうちに皮膚科医師の診断を受け、根気強く治療することが大切です。変形して爪切りで切れない爪は、家庭内で爪ヤスリでケアするのも一つの方法です。