肩こり、四十肩
当真孝・与那原中央病院(2017年10月11日掲載)
仕事やストレスが引き金に
皆さんは病院を受診する際は、どのような症状で受診しますか? 国民生活基礎調査では腰痛、肩こりの訴えが多く報告されています。お困りの症状は調査結果では整形外科に関するものが多いようです。
肩こりは頸部(けいぶ)から肩にかけて生じる痛みや、不快感の総称です。肩関節周囲筋や頸椎(けいつい)、肩関節が原因となります。頸椎に原因があれば首を動かすと痛みが出現し、肩甲帯に原因があれば肩を動かすと痛みが出現するので、簡単な鑑別となります。一般的な肩こりは仕事やストレスが引き金となり、肩関節周囲筋の血行障害や乳酸のたまり等などが原因となります。筋肉のみの問題であれば原因となる作業を控えることや、鎮痛薬の内服、湿布、リハビリテーションで治療を行います。
肩関節痛の原因でよく四十肩、五十肩という病名を耳にするかと思います。時間がたてば改善することもあり、病院を受診しない方も多いかと思います。これは40~50歳にかけて多く症状が出現するからです。この症状は肩関節拘縮と言われる状態が原因となっています。
関節は関節包という膜や靭帯(じんたい)でつながっています。年齢が比較的若年であれば、これらの組織はゴムのように伸び縮みするので、肩関節は痛みがなく動きますが、年齢とともに固くなることで動きが悪くなり痛みの原因となります。治療ではリハビリテーションが主に行われますが、50%の方が半年、20%の方が1年近くリハビリテーションを要することもあります。
肩関節痛の中には、四十肩、五十肩以外にも肩腱板(けんばん)断裂や、変形性肩関節症などの疾患が隠れています。これらの疾患は初期であれば、肩関節拘縮と同様に保存的加療(投薬、湿布、注射、リハビリテーション)で痛みは改善します。それでも改善がなければ、手術の選択肢もあります。病状が進行していなければ、比較的安定した手術成績ですが、病状が進行すると手術も難しくなります。
肩こり、肩周囲の痛みが続いてお困りの方は、一度は整形外科へ相談してみて下さい。