外用剤の使い方

嘉陽宗亨・嘉陽皮膚科(2017年10月4日掲載)

季節、肌状態で使い分ける


 乾燥肌のかゆみに対する外用剤のCMがそろそろ目に付きだし季節の移ろいを感じる時期になってきました。何らかの皮膚疾患を有し皮膚科に定期受診する方はごく一部だと思いますが、それでもたまに乾燥肌やあせもが悪化し皮膚科を受診したり、市販外用剤を利用している方は少なくないと思います。


 処方された時や購入時に医師・薬剤師からある程度の説明を受けていても、帰宅しいざ塗る段階になってから、塗る範囲や量、タイミングなど判断に困った経験をされる方は意外に多いと思われます。ここでは一般的な外用剤の塗布方法についてお話します(以下、成人の場合)。


 塗る量は軟こう・クリームだとチューブ状の容器の場合、人さし指の先端から第一関節の長さまで出した量(ビン容器だとその半分の長さ、ローションだと1円玉大)が手のひら2枚分に相当します。もしくは皮膚が少し光って見えティッシュペーパーが付着する程度です。


 塗り方は皮溝(しわのように見える細い線状の溝)に沿ってやさしく丁寧に広げます。また混合された容器から外用剤をすくい取る場合は細菌汚染を防ぐために事前によく手を洗いましょう。タイミングは、汚れをあらかじめ除去することと角層が湿っていて外用剤の吸収が良いという点で入浴後15分以内が望ましいとされています。


 しかし当然ながら疾患の程度により薬剤およびケアの方法は変わってきます。またステロイドや抗菌剤など比較的速やかに効果を発揮する薬剤に比べて、例えば、ざ瘡(そう)(いわゆるニキビ)、アトピー性皮膚炎など慢性皮膚疾患に対する薬剤の一部で効果を発揮するまで数週間以上の時間を要する場合があります。


 保湿剤と併用する、液剤ではなく軟こうに変更する、というように季節や肌の状態を見ながらうまく使い分けることで最大限の効果を上げることも可能です。数回塗っただけで治らないと判断したり、軽度の刺激感があるからといって治療を中止することはかえって遠回りをすることもあります。自己判断する前に、まずは主治医・薬剤師に相談してみませんか? 一日でも早く健やかな日常生活を送れるように一緒に考えてくれるはずです。

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