外反母趾と扁平足

伊佐智博・沖縄赤十字病院(2017年9月20日掲載)

予防に島ぞうりおすすめ


 歩くときに足の痛みはありませんか? 足の痛みのために、外出が面倒になっていませんか? 面倒だからといって、近くても車で移動する習慣がついていると、足の筋力は知らず知らずのうちに低下し、それが肥満につながると、さらに歩くことが困難となります。


 中年期の肥満と筋力低下が原因で起こる二つの足の病気を紹介します。一つ目は外反母趾(ぼし)で、30代後半頃から母趾(足の親指)のつけ根から先の部分が外側に傾いて変形し、靴の中で親指のつけ根が圧迫されて痛む病気です。


 20~30代に長時間ハイヒールを着用することが大きな原因の一つです。かかとの高いハイヒールは、仕事上で必要な最小限にとどめ、スニーカーやかかとの低い靴を履くように心がけましょう。


 また、ゆるすぎる靴やつま先に余裕がない靴は、外反母趾の変形を悪化させることがあるため、靴選びは慎重に行うことが大事です。足の指の筋力低下により症状が進行するため、足の指を使った「グーチョキパー体操」や「タオルつかみ運動」が有効ですが、この体操ができないほど変形が進行している場合は、整形外科の診察が必要です。


 中年期に土踏まずが崩れてくる扁平(へんぺい)足は、運動不足による(後脛骨(けいこつ)筋の)筋力低下と肥満が大きな原因で、車社会で肥満率が高い沖縄で、これから増加してくることが予想されます。


 初期症状は、歩行時に足首の内くるぶしの下に「ピリッ」とした痛みが出現し、進行するとその痛みのためにつま先立ちができなくなります。この扁平足から外反母趾へ進行する場合もあるので注意が必要です。靴のなか敷きを入れるだけで症状の改善される軽症例から手術が必要な重症例までさまざまですので、やはり整形外科へ相談してください。


 外反母趾や扁平足の予防には、母趾の圧迫がなく足の指が自由に動くため、特に夏場は島ぞうりの着用がおすすめです。体を鍛え健康を保つために、意識して歩くようにしましょう。


 さあ、今日から自分の足元を見つめ直してみませんか。

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