特定健診を受けよう

久田友一郎・浦添総合病院健診センター(2017年6月21日掲載)

食事・運動・睡眠が大切


 2008年4月、生活習慣病予防のための特定健診・特定保健指導制度が始まりました。


 14年度の特定健診受診率は、国の目標値の70%にほど遠く、沖縄県37・8%、60%以上の「無関心層(?)」は、ここ6年、山のごとく動く気配がありません。


 ヒトのカラダは遺伝子の働きにより30代までは老化のスピードはほぼ一定ですが、40代以降、各人バラバラであり、遺伝子の働きよりも環境因子に左右されます。老化のスピードを調整するのは「食事・運動・睡眠・生きがいなどのトータルバランス」にあります。特定健診の対象者が40代から始まるのは、遺伝子学的にも妥当であり、生涯に渡る健康づくりのスタートになります。


 肥満予防には多くの学説がありますが、「何を食べるか」よりは「いつ食べるか」が大切であることを時間栄養学が明らかにしました。


 (1)朝食を抜くと体重が増える(2)夕食は8時までに済ます(3)高脂肪食は肥満になりやすい(4)食事パターンを朝方にすると脂肪燃焼が増加(5)食事パターンが夜型だと、満腹中枢が反応しないなどです。要約するに「朝と昼は王様、夜は野菜豊富な精進料理」ということになるのでしょうか。また、一口30回かむことや米より前に野菜・魚・肉を食べる順序、飲み会は揚げ物類やラーメン・雑炊を避けることが大切になります。


 運動は、まず、一日2回、数分間の体幹筋トレを毎日行えば、基礎体力がつき、階段の昇降・ウオーキング・速歩などが楽に行えるようになり楽しくなります。


 食事・運動と同じように睡眠や生きがいも大切になります。就寝直後3時間、脳は休息状態ですが、成長ホルモンは分泌され各細胞のメンテナンスが行われます。それ以降の睡眠は記憶の定着と人間関係の調整をします。夜12時以降の就寝は不適切な睡眠衛生と言われ、体調不良の原因となります。寝る時間と起きる時間を一定にし、午前0時前に寝ることが大切です。質のいい睡眠はプラス思考をもたらし、人生を豊かにします。

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