認知症の予防

長岡研太郎・みなみそら医院(2017年6月7日掲載)

生活習慣大切に、早期発見を


 最近、認知症の方の増加や運転の問題などが話題になっていますね。内閣府の調査では2012年は認知症患者数が462万人と、65歳以上の方の7人に1人でしたが、25年には約700万人、なんと65歳以上の方の5人に1人は認知症になると見込まれています。誰もが元気なままで一生を送りたいものですが、認知症になることを防ぐ方法はあるのでしょうか? 残念ながら絶対に認知症にならないという方法はありませんが、認知症になる可能性を下げる方法はいくつか分かってきています。認知症の原因として圧倒的に多いアルツハイマー型認知症(脳が加齢の範囲を超えて病的に萎縮して認知症になります)、その次に多い脳血管性認知症(脳の血管が詰まったり破れたりすることで認知症になります)に関して言うと、糖尿病、高血圧、高脂血症など動脈硬化の要因となるものが認知症になる可能性を高めることが分かってきています。


 定期的に健康診断を受けて、これらの生活習慣病がないか確認すること、生活習慣病がある場合はきちんと治療することが大事です。認知症だけではなく、心筋梗塞や脳卒中の予防にもなります。たばこやお酒の飲みすぎがよくないのも当然ですね。また、脳をしっかり使っておくことも大事です。


 家に閉じこもっている状態はよくありません。人とおしゃべりしたり、歌ったり踊ったり、運動したり、地域の活動に参加したりして、脳を使うようにしましょう。毎日外を歩くようにするだけでも効果的です。しかしながらそれでも認知症になってしまう可能性はあります。


 その場合に大事なのは、本人に自覚がなくても周囲の人がもの忘れに気が付いたら、老化によるもの忘れと決めつけてしまわずに、早期に受診して認知症を発見することです。特にアルツハイマー型認知症の場合は進行の速度を遅くする薬が使用可能となっており、これは認知症が発症してから少しでも早い時期に開始することが効果的です。誰もが認知症になる可能性はあります。このような予防、そして早期発見を心掛けましょう。

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