糖質制限ダイエット

安谷屋徳章・ゆいゆい内科クリニック(2017年5月2日掲載)

人工甘味料で失敗も


 糖質制限ダイエットの方法と注意点は、基本的には以下の通りです。


(1)タンパク質と脂質が主成分の食品をしっかり食べる(2)糖質や炭水化物を控える(3)やむを得ず糖質を取る場合は、玄米や全粒粉パンなどを食べる(4)野菜、海藻類、キノコ類は適量を食べる(5)オリーブオイル、魚の脂は積極的に取る


 糖質制限ダイエットで失敗する人の特徴は、低糖質食品(糖質含有量が少ない食品)であればいくら食べても構わないと思っているところです。


 そもそもダイエットは、食事を減らすことです。それなのに満腹感を満たしたい一心で「空腹を我慢せずに食べられる」といううたい文句だけを信じて、(1)から(5)の注意点を無視し、低糖質食品ならいくら食べても太らないと誤解しているのです。


 ダイエットをする場合、糖質を控えれば控えるほど有効であることは、糖質制限ダイエットのおかげで一般的に認められつつありますが、低糖質ならいくら食べてもいいわけでは決してありません。例えば、スイーツの代用として利用されている低糖質食品だけでダイエットを成功させることは非常に困難です。


 その理由は、それらの多くに使用されている人工甘味料にあります。もちろん、人工甘味料それ自体ではあまり太らないのですが、問題は人工甘味料が持つ「甘味」にあるのです。私たち人間は「甘味」によって食欲を強くするようにできています。


 つまり、ダイエットをしたいのに食欲を強くする食品を食べると、そのために起こる強い空腹感と戦いながら食事を減らさないといけないわけですから、ダイエットが成功しないのは当然といえます。


 実際、インターネットで低糖質スイーツをたくさん購入してそれらを全部食べてしまい、いつまでもやせられない人がいます。ひどい場合は太ってしまう人もいるのです。


 この甘味による食欲増進作用は、皮肉にも甘くありませんので要注意です。糖質制限ダイエットはおススメですが、その本質をしっかり見据えていただきたいです。

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