近視
今泉綾子・とよみ眼科(2017年2月28日掲載)
40歳以上は合併症注意
近視は日本人で発症頻度が高く、強い近視の場合は眼鏡をかけても視力が悪い場合もあります。
近視になるのは眼(め)の長さに関係します。生まれたばかりの児の眼は前から後ろまで約16.0ミリですが徐々に大きく前後に伸びて成長していき思春期までに完成し24.0ミリ程度になります。そのため8~20歳ごろに近視になりやすいのです。
近視には悪性と良性があります。悪性近視は病的近視・強度近視ともいい、近視の5%に発症します。眼球が異常に、いびつに伸びてしまう、あるいは思春期を過ぎても眼球が伸び続けてしまい眼の組織が傷害され眼鏡で矯正しても0.1以下になってしまいます。原因は不明ですが遺伝が関与すると言われています。
良性近視は単純近視・学校近視と言われ、眼球が伸びるといっても軽度から中等度で、思春期で止まり、眼鏡で矯正すると1.0以上視力が出ます。
眼の成長が関係してくるので病気というより身長・体重と同じ個人差です。在学中に発症することが多いので、学校近視とも言います。
原因は遺伝要因と環境要因の相互作用で決定されるようです。アジア人、両親の1人以上が近視、30センチ未満の距離で読書、30分以上続けての読書が近視要因と言われています。小児期のスポーツなどの屋外活動を1日1時間以上すると近視が減るというデータも発表されています。
学校近視の予防には(1)暗い部屋で読書しないこと(2)正しい姿勢で30センチは離して勉強をする(3)テレビゲームやPCなどの近見作業は1時間に5分程度の休憩をいれる(4)遠くを見る習慣をつける(5)好き嫌いせずバランスの良い食事をすることです。
近視の合併症に多いのは、緑内障・網膜裂孔・網膜剥離などですが、いずれも幼少期ではあまり起こりません。網膜剥離は20歳代と60歳代に、緑内障は40歳以上で発症する頻度が高いと言われています。
見え方の異常があればすぐ眼科へ、何も無くても40歳を過ぎたら検診はしておいたほうが無難だと思われます。