生活習慣の改善
諌山義人・国頭村立診療所(2016年12月27日掲載)
なりたい自分を想像
私は成人になるまで福岡で生まれ育ち、その後20年くらい宮崎、鹿児島で転々とし沖縄に来て5年目になります。沖縄に限らず、その地域の生活習慣(主に食事)の違いで、かかる病気に違いがあるものです。
ここ沖縄の特徴は肥満の程度がすごく、BMI30を超える高齢者が目立ち、疾患としては肥満に起因する高血圧、高脂血症、糖尿病の高齢者が多いようです。
本来、生活習慣病の治療は生活習慣の改善が基本にあるべきなのですが、近年良い薬がたくさん出てきており、われわれ医師も治療を内服に頼りがちです。なぜなら生活習慣を変えることはとても難しく、特に減量をすることはとてもやっかいです。体形は食べた物の量と運動した量を調整するだけなのですがそれができないのです。
なぜそんなに難しいでしょうか? それは本来、人は変わることをとても嫌う生き物だからです。良くも悪くも常に同じ状態を保とうとします。変わることへの不安があるのでしょう。多くの患者さんは痩せたいと言いますが、行動は反対のことをしています。習慣を変えるには意識下の自分ではなく無意識の自分を変える必要があるのです。それが難しいのです。幼少期からすり込まれた奥底にある考え方を変えなければなりません。
どうすれば無意識の自分を変えることができるのか? それはただ一つなりたい自分をイメージすることです。ただひたすらどうなりたいのかを思い描くことです。健康で理想的な自分を想像します。お魚や野菜が中心のほどよい量を摂取する自分を想像します。また、休みの日は暑いからと言ってクーラーの効いた部屋でゴロゴロしているのではなく、きびきび動いている自分を想像します。なりたい自分をイメージすることから始めるのです。常に思い描くことで行動に変化が生まれ、続けると少しずつではありますが、変わっていくことができるのです。
生活習慣病を克服するには、まず健康的な自分をできるだけこと細かにイメージすることから始めてイメージした通りの自分になるように行動することが大切です。