医師とのかかわり方
高良和代・きんクリニック(2016年11月29日掲載)
人と人のつながり大切
暑さが和らいできましたが、体調の調整もなかなか難しい今日この頃です。今回は私が普段、日常診療の中で感じていることを少し書いてみたいと思います。
クリニックですので毎日さまざまな患者さんがいらっしゃいます。生活習慣病の患者さんは、大部分の方々が、毎月もしくは隔月受診されます。血圧を測り腹囲、体重を測定し、糖尿病の患者さんであれば、採血にて現在の状況を把握しながら、生活指導や薬剤調整に入ります。
患者さんとは長い付き合いになります。毎月の会話の中でさまざまな情報を得ていきます。家族環境、仕事などさまざまな悩みを聞くことで医師と患者さんとの間に人間的なつながりができてきます。これがかかりつけ医です。
医師とて人間で神様ではありません。すべての患者さんに平等が望ましいのですがとてもそうはいきません。きちんと服薬し、まじめに通院してくださる患者さんには心情的にきちんと対処し、何か変化があれば見逃さず大きな病院への紹介、自分が大丈夫と感じても患者さんが望めば紹介状を準備します。
今の医療は病診連携で、精密検査、入院のできる病院とクリニックとは機能が分けられています。安心して受け入れてくれる病院があるからこそ、自分たち開業医も安心して患者さんと向き合えます。
患者さんがあちこち受診されとりとめのない状態であれば、どの医師もきちんと向き合うことができません。お子さんの発熱で1日に数カ所受診する保護者もいました。薬もきちんと飲ませていないようでした。これはとても困ったことです。医療費が無駄というのもありますが、医師として治療の評価もできないのです。
同じ医師であれば前回診察と異なった点があれば気付きますが、初めて診ると分からないこともあるのです。また出された薬も飲まさずただひたすら、よくならないとわめく保護者もいます。治療法を変更したほうがいいのか、悩むこともあります。
医師と患者どちらが上というのではなく、人間と人間のつながりだと思います。少しでも良い医療を望むのであれば、信頼できる医師との心と心のつながりも考えてくださいね。