糖質制限ダイエット

萩原真理・あがりえクリニック(2016年11月15日掲載)

正しい知識で減量を


 数十年前に始まったダイエットブームは、21世紀に入っても衰えを見せない。それどころか、高速で進化している。しかしその陰で、被害者も後を絶たない。ざっと振り返っただけでも、数十年前にリンゴダイエットなどといった、一つのモノだけを好きなだけ食べて痩せるという、間違ったイメージが独り歩きして、有名人が拒食症に陥った。しばらくすると、怪しげな「痩せる薬」が多数出回って、肝臓障害を引き起こして死者まで出た。


 そもそも、なぜダイエットをするのか?…痩せるために決まっているだろう、と人は言う。だがよくよく話を聞くと、「美しくありたい」というよりも、知人からプロポーションを認めてもらいたい、というのが本音のようだ。事実、自分の体形に不満を抱く人の中には、すべての人間関係を拒んで引きこもる人が、少なからずいるという。つらいだろうなぁ。だから、わらにもすがる思いで、マスコミやネットに流れるダイエット情報に飛びつく。


 そんなダイエット情報の中で、最近話題になっているのが「糖質制限ダイエット」。糖質が肥満の原因だとして、悪者扱いされている。


 ところが最近、この「糖質制限ダイエット」で体調を崩す人が出始めている。人が活動するためには、一定量のカロリーが必要である。そのカロリーを何から得るか。一般には糖質や脂質からなのだが、それができなければタンパク質からエネルギーを得ることになる。そのために筋肉が減っていき、力が出なくなって、倦怠(けんたい)感にさいなまれる人が出てきているのだ。一体どうしたらいいのか、多くの人が悩んでいる。


 実は糖質制限ダイエットをするときは、糖質を制限した分のカロリーを、脂質やタンパク質で補う必要があるのだ。そうでないと、次第に体を動かすことがつらくなってくる。


 つまり糖質制限ダイエットは、日常生活に必要なカロリーを維持することが、成功の重要なポイントであることを知ってほしい。正しい知識で、健康を維持しながら減量をしよう。

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