更年期症状
大島教子・Joyレディースクリニックくもじ(2016年10月18日掲載)
動悸、発汗…人それぞれ
40代から50代の女性で、最近疲れやすい、動悸(どうき)がする、寝つきが悪い、肩こりや腰痛がひどい、と悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。内科や整形外科で検査を受け、治療が必要な病気は見つからなかったけれど、症状が一向に良くならない、日常生活もつらくなってきた、と。それらは更年期症状の可能性があります。
日本人女性の閉経時期は50歳で、その前後5年間、つまり45~55歳までを「更年期」と呼んでいます。この時期は、加齢に伴う変化で卵巣の機能が低下し閉経を迎えますが、その過程でさまざまな不快な症状が出現する事があります。これは卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」が急激に減少する事で引き起こされます。典型的なものは、のぼせやほてり、発汗のいわゆる「ホットフラッシュ」と呼ばれています。
文頭に挙げたような症状は、更年期に特有ではなく、診断が難しい場合もあります。また、気分が沈む、不安感、イライラがひどい、などの精神症状が強く出る方もいます。更年期症状は心臓や甲状腺、血液や骨疾患などがないと確認されてから、総合的に初めて診断されます。
また症状に気付く時期や出かたは人それぞれ違っており、ほとんど気にならない方から日常生活に支障をきたす方までさまざまです。では、更年期症状に悩んでいる方のどれくらいが医療機関を受診されているでしょうか。
その実態はよくわかっておりませんが、参考となるデータとして更年期障害の治療で行われるホルモン補充療法の普及率があります。欧米の30-40%に対して日本では数%と言われており、更年期症状をお持ちの多くの日本女性はご自身で乗り越えようと頑張っておられるようです。
もし更年期症状で日常生活に影響が出ているかなとお感じの方、お近くの婦人科医へご相談してみてはいかがでしょうか。ホルモン補充療法や漢方薬、サプリメントなどが助けになるかもしれません。お一人で悩まず、健やかに更年期を過ごす方法を見つけてみませんか!