生理

赤嶺和成・和ウィメンズクリニック(2016年4月19日掲載)

遅れたらまず婦人科へ


 皆さんは生理のことで困ったことはありませんか。生理が遅れた場合まず考えることは、妊娠ではないでしょうか。たとえ生理みたいな出血を見ても、可能性があるなら市販の妊娠反応検査をしてみましょう。


 ここで注意してほしいのは、妊娠する可能性のある日(受精日)から2週間経過しないと陰性でも妊娠を否定できない、あるいは検査のやり方や判定の間違いで起こる偽陽性または偽陰性があることです。もし陰性だったとしても妊娠を思わせる症状があるならば、婦人科を受診し確認した方が良いでしょう。


 妊娠が否定されたら次に排卵障害を考えます。基礎体温を記録しているならば判断は容易ですが、そうでない場合は排卵をしているか調べるために婦人科で診てもらう必要があります。超音波検査で女性ホルモンの分泌状態を卵胞(卵の入っている嚢(ふくろ))と子宮内膜(赤ちゃんのベッド)で確認します。


 排卵障害があったら原因は(下垂体)または卵巣のどちらかです。デリケートな女性は肉体的・精神的ストレス(環境の変化など)のため、脳の卵巣刺激ホルモンの分泌がうまくできずに、容易に排卵障害を起こします。しかしその多くはホルモン治療によって改善できるので主治医と相談して下さい。


 卵巣の場合は、卵巣の病気や内科的なものを除くと、まれな早発閉経と年齢的な卵巣の機能低下による更年期です。更年期障害は普通閉経の前後1年程度にみられる症状で、身体が対応するにつれ消失します。時に既に閉経した方が症状を訴えて受診しますが、その多くは自律神経の異常で起こる心療内科的なものです。


 中には、更年期以降のさまざまな変化(ほてり・発汗・動悸(どうき)・うつ状態など)でとても困っている方がいますが、それに対してはホルモン補充療法が効果的です。副作用が心配でしょうが、定期的に検査をすれば対処可能なので怖いことはありません。


 生理が遅れたら、まず婦人科を受診しましょう。例え婦人科ではなくても受診先をアドバイスしてもらえると思います。

このページのトップへ