特定健診・がん検診

仲村光輝・なかむら内科おなかクリニック(2016年4月12日掲載)

家族のためにも受診を


 健康に笑顔で過ごしたい。誰もがそう願うのは自分だけのためではなく、大切な家族など守るべきものがあるからだと思います。健康かどうかは見た目だけでは判断できないので、やはり検査を受ける必要があります。そのために特定健診やがん検診といった健診制度を積極的に利用してほしいと思います。


 過去、沖縄県は健康長寿の県と言われ、平均寿命第一位でした。それが今や65歳未満の死亡率は全国一とも言われています。大腸がんやアルコール性肝硬変など生活習慣が原因で、働き盛りのお父さん・お母さん世代の死亡率がもっとも高いという深刻な問題を抱えています。


 「特定健診」では、気づかない間に自分が糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症・腎臓病などを患っていないかを、「がん検診」では、さまざまな臓器にがんが隠れていないか調べることができます。それにもかかわらず、“なんくるないさ”の県民性も相まって健康に対する意識が驚くほど低い沖縄県の受診率は最低レベルとなっています。若いつもりでも40代、50代ともなれば皆一様に無理がきかなくなってくるのを実感していると思います。気づいた時には手遅れということも決して他人事ではありません。


 食の欧米化もさることながら、健康に対する意識の低さが働き盛り世代の死亡率上昇のもっとも大きな原因となっています。


 昔のウチナーンチュは当時あるものを食べていただけで健康長寿を維持し、特別なことはなにもしていなかったはずです。食生活が昔と変わった今、食べるな、ではありません。食べ方を変えましょう。健康に対しても食事に対しても「意識」を変えましょう。そのために今、本当に自分が健康なのかどうかをまず確認しなくてはいけません。


 一生を健康に過ごすためには、食に対する意識改革と「受診」という一歩目の踏み出しが必要です。特定健診・がん検診を受けて下さい。受けるだけでおのずと意識が変わります。

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