プレミアム白内障手術
比嘉明・比嘉眼科病院(2016年3月22日掲載)
保険外の最新レンズも
わが国内で年間白内障手術件数は、約100万件行われています。白内障は、基本的に加齢が原因で高齢者に多い病気です。病気が進行するとメガネをかけても本や新聞が読みにくくなり、車の運転も不自由になってきます。
白内障の手術は、眼球の中にある透明な水晶体が濁って起きる病気です。その濁った水晶体をきれいに取り除き、水晶体の袋の中に人工のレンズを入れて治療をします。この人工のレンズを使った白内障手術は、わが国では約40年前から行われています。その人工のレンズは、基本的には一生そのまま交換することなく使用します。各個人によって度数が違います。
最近、技術の進歩によりその人工のレンズで、より良い裸眼(メガネをかけないときの)視力を向上することができるようになりました。いままで通常の人工のレンズでは、乱視や老視を治すことはできませんでしたが、白内障手術後は、必要に応じてメガネの助けが必要になる場合が多いのです。
例えば本を読むとき、運転するとき、テレビを見るとき等々。1日中メガネが必要の場合もあります。メガネをかけることは誰でも面倒なため、あまり好まれません。
そこで、少しでもメガネをかける頻度を減らすことができるための人工のレンズの開発が進められてきています。個人によって眼球の大きさも違い、乱視の強度も違い、白内障の進行度や合併症のリスクも違うため、すべての人に同じ医療サービスが提供できるわけではありませんが、医師として最新の医療技術を紹介しました。
残念ながらこの新しい人工のレンズは、現在のところ保険適応がありません。自費で手術を受けることになり、それゆえプレミアム白内障手術と呼ばれます。現在使われている通常のレンズも、1992年までは、白内障手術の際には保険適応ではありませんでした。いずれこの新しいレンズも保険適応になるといいですね。