大腸がん

内間庸文・しみず胃腸内科21(2015年8月25日掲載)

早期発見へ自ら行動

 がんは特別な病気で、自分には関係ないと考えている方は多いのではないのでしょうか。実は生涯で2人に1人はがんにかかるといわれており、40~50代の現役世代でも4人に1人ががんになる時代です。


 そこで沖縄県における大腸がんの統計的な実態をみてみましょう。県の大腸がん死亡率は、2011年から3年連続全国ワースト2位という厳しい現実があります。特に女性の死亡率は10年までは全国平均以下であったのが、13年はワースト2位となってしまいました。がんを早期に発見するためには、がん検診を受診することが重要です。


 大腸がん検診の受診率は、男性は07年の全国ワースト3位から13年30位へと改善傾向にありますが、女性は07年のワースト9位から13年はワースト6位と状況は悪化しています。女性の大腸がん検診の受診率向上と、死亡率減少にむけた対応が急務です。


 がんは、早期で治療を開始するほど治癒する確率が高いのは言うまでもありません。誰もが日ごろからがんに対して無関心にならずに、早期発見に努めることが大切です。


 現在大腸がん検診は、死亡率が下がる十分な根拠がある便潜血検査が推奨されており、陽性の場合は精密検査として内視鏡検査を行うのが一般的です。


 ここで皆さんの心配の一つは、検査に伴う苦痛ではないでしょうか。しかし最近では大腸内視鏡検査機器も進歩し、苦痛軽減の工夫が図られています。鎮静剤などを併用した場合は苦痛はさらに軽減されます。もちろん鎮静剤なしでも検査は十分可能です。まずはがん検診を受け、精密検査が必要となれば、お近くの消化器内科医を受診されることをお勧めします。


 便秘や血便など軽微な症状があっても痔(じ)だろうと放置したり、精密検査が必要とされても「仕事が忙しい・時間がない」などと放っておいて手遅れになることは避けなければなりません。


 自分自身のためにもそして大切な家族のためにも、大腸がんから身を守る意識を強く持って、まずは検診を受けるなど、早めに行動に移しましょう。

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