血液疾患
内原潤之介・那覇市立病院(2015年5月5日掲載)
健診受け早期発見を
皆さんは「血液疾患」と聞いた時、どのような病気を考えますか? 血液の成分は赤血球や白血球、血小板といった血球成分と血球や栄養分の運搬を行う血漿(けっしょう)成分があります。血液疾患とは、血液のなんらかの成分が異常を来している状態です。一般的によく知られている血液疾患としては貧血があります。
血液の悪性疾患として白血病という病名を耳にしたこともあるかと思われます。その他には出血の際に血液を固める働きをする血小板が減少する病気や、ばい菌から体を守る働きをする白血球が減少する病気、複数の血球系が同時に減少する病気、逆に血球が異常に増加する病気等、実は血液疾患は多岐にわたります。また、体の至る所に存在するリンパ節が腫れるのも、血液疾患の存在が疑われることもあります。
血液疾患は決して頻度の高いものではないと思われるかもしれません。しかし、血液の異常は検査でしか分からず、重度の異常になるまで症状が自覚されないことも少なくありません。例えば、貧血はゆっくりと減少した場合、人間の体がその状態に慣れてしまうため症状が自覚されないことも多くあります。血小板も極端に減少しなければ、自覚するほどの出血傾向を示しません。白血球においては増加しても減少しても、それを自覚する症状はほとんどありませんので、何の検査も行われずに突然、「白血球が減っている」と言って外来を受診される方はいないでしょう。
では、血液疾患はどのように見つけることができるのでしょうか? 自覚されない症状を早期に発見する最も良い方法は、健診です。
健診では多くの場合、血液検査が行われます。健診の最も良いところは、どんな小さな異常も必ず指摘されるところです。その異常を放置せずにきちんと二次検査を行うことがさらに重要です。病気を早期に発見し、そして異常がないことをきちんと確認するためにもぜひ健診を受けていただき、異常が指摘された際も二次健診をきちんと受けるようにしましょう。