大腸CT検査

樋口大介・国立病院機構沖縄病院(2015年3月3日掲載)

内部が詳細に分かる

 国立がん研究センターがん情報サービスによると2013年沖縄県の大腸がん死亡率は全国で青森県に次いで第2位で、胃がん死亡率は最下位でした。胃の検査はこれまで何回か受けた方は多いと思いますが、大腸検査を一度も受けていない方は結構多いのではないでしょうか。大腸がん患者の大半は50歳以上で、大腸がん発症のピークは60歳代です。沖縄県民は50歳を過ぎたら大腸検査を定期的(3年ごとぐらい)に受けた方がよいと思います。


 大腸がんの原因として高脂肪、低繊維食が挙げられます。ポーク卵やハンバーガーを食べ続けた上に10年以上も自分の大腸をほったらかしにしないでください。便潜血検査を受けて引っかかったら必ず大腸カメラを受けるという方も素晴らしいですが、小さいポリープや小さいがんの場合は、血液がその表面からにじみ出ることが少ないともいわれています。


 大腸がんは気になるが、大腸カメラは苦しそうだし面倒くさそう、特に女性はお尻をみられるのも恥ずかしい。それで気が進まない、というわけですね。


 そういう方のために大腸CT(コンピューター断層撮影)検査というものが各地で始まっています。CTとは大きなドーナツのように見える、人間の輪切りのレントゲン写真を撮る機械です。大腸の中を空っぽにする下剤を多量に飲むのは大腸カメラと同様ですが、細く柔らかいチューブで二酸化炭素を肛門からゆっくりと入れていくだけで、普通のCTのように撮影して大腸の内部が詳細に分かる検査です。


 この検査では5ミリ以上のポリープは十分に発見可能です。臨床的に5ミリ以上のポリープは切除すべきですが、5ミリ未満のものは特別な場合を除けば経過観察になります。つまり大腸CT検査で異常なければ安心できるわけです。


 ただし、この検査で異常が見つかった場合は、大腸カメラを受けなければなりません。大腸カメラではポリープ表面の一部をかじりとって顕微鏡で悪性か良性かを判定する検査が可能だからです。

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