女性ホルモン
嘉陽真美・沖縄協同病院(2014年12月9日掲載)
更年期前から低下抑制を
あなたの体調はいかがですか? 月経の調子が変化してきた、上半身が熱くなり火照る、気分が落ち込んだりイライラする、以前より疲れやすくなった、眠れない…。あなたが30代後半から40代でしたら、女性ホルモンの減少が原因かもしれません。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。特にエストロゲンは女性の「元気」と「きれい」に欠かせないホルモンです。エストロゲンは子宮や乳腺に働くだけではなく、骨からカルシウムが減らないようにしたり、コレステロールの増加を抑えたり、精神状態を安定させたり、肌のはりや弾力を保つといった働きがあります。
この女性ホルモンは卵巣から分泌されるため、卵子が徐々に減ってくる35歳ごろからホルモンの分泌量もだんだん減ってきて、体や心の不調が出てくることがあります。そして45歳を過ぎると一気に女性ホルモンが減り、50歳前後で卵巣の働きが止まると、閉経を迎えます。
閉経後には高脂血症、糖尿病、脳梗塞、狭心症や心筋梗塞、骨粗しょう症、子宮や卵巣のがんなどさまざまな病気にかかる人が増えてきます。女性ホルモンは女性にとって「守り神」のような存在といえます。女性ホルモンは栄養バランスの悪い食事や睡眠不足、ストレスなどで低下しやすくなります。
定期検診で体の状態をチェックし、食事や運動などの生活習慣を見直し、心身のメンテナンスを始めて女性ホルモンの低下にブレーキをかけましょう。漢方薬やアロマセラピー、サプリメントなどを取り入れるのも良いですね。喫煙は卵巣の働きを悪くするため、エストロゲンも早く低下し、閉経を迎える年齢も早くなります。
医療機関では低用量ピルやホルモン補充療法で、足りない女性ホルモンを補う治療法が可能です。ぜひ、かかりつけの産婦人科をつくり相談してください。更年期になる前=プレ更年期から準備を始め、更年期を健やかに過ごしていきましょう。