当芍美人
梁哲成・やんハーブクリニック(2014年6月3日掲載)
病状に合わせ漢方使用を
内地では美しい女性の容姿を花に例えて、「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」と言います。沖縄であれば、「立てばデイゴ、座ればブーゲン、歩く姿はハイビスカス」というところでしょうか。
ハイビスカスはティーで楽しむこともありますが、シャクヤク、ボタン、ユリはいずれも漢方薬に利用されます。漢方薬は、乾かした生薬を幾つか合わせて、煎じて飲まれたりします。今はそれらをインスタントコーヒーのようにエキスにしたものがあり、保険適用で医師から処方してもらうことができます。
シャクヤクとボタンの根は、更年期障害、月経不順、月経困難症、月経前症候群、〓瘡(ざそう)、不妊症など、女性のさまざまな疾患に利用されます。加味逍遙散(かみしょうようさん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、温経湯(うんけいとう)などにはこれらが含まれています。
漢方薬は苦いばかりと思われがちですが、「五味(ごみ)」といって甘かったり、酸っぱかったり、辛かったり、しょっぱかったりもします。これが不思議なことに(どうしてなのかはよく分かってないのですが)体質や病状に合うとおいしく感じ、そんなときには驚くほど効いたりします。とても苦い漢方薬を乳幼児がお菓子と勘違いして欲しがって飲むことがあり、そんなときには特に病状が好転することが多いのです。
さて、これらの漢方薬が効きやすい方々の性格や容姿にはそれぞれ特徴があります。例えば当帰芍薬散が効きやすい女性のタイプを「当芍美人(とうしゃくびじん)」といいます。ほっそりして弱々しく、色白な典型的日本美人タイプです。女性の皆さまにはお困りの病状がありましたら、ぜひ専門の先生に診てもらって、これらの漢方薬を試してはいかがでしょうか。
え? もう試したことがあるって? とてもよく効いた? なるほど! あなたはさぞかし美しい方なのでしょうね。