鼻血・魚の骨

真栄城徳秀・真栄城耳鼻咽喉科(2014年5月27日掲載)

間違った対処法は危険

 (1)「鼻血が出た時、上を向くのはやめましょう」


 皆さんは鼻血が出た時、上を向いていませんか。これは間違いです。上を向くと血がのどに流れて飲み込んでしまいます。血を飲み込むと気持ち悪くなって吐いてしまい、余計に鼻血が止まらなくなってしまいます。


 鼻血が出たら少し下を向いて親指と人さし指で鼻翼(図の矢印の場所)を両側から思いっきりつまんでください。2、3分強くつまみ続けたら、たいていの鼻血は止まります。鼻の根元(目の近く)を押さえる人がいますが、ここを押さえても鼻血は止まりませんので必ず矢印の部分を押さえてください。


 やや下を向きながら、親指と人さし指で力一杯鼻翼をつまむことが大事です。近くにティッシュがあれば親指の太さぐらいに丸めて鼻につめてから行うとより効果的です。


 もし寝ている最中に鼻血が出た場合は、天井を向いたままだと血がのどに流れてしまうので、横向きになるか座るかして同じ要領で鼻をつまんでください。それでも止まらない場合は医療機関を受診してください。多くの場合、鼻の中のかさぶたや鼻炎が原因ですが、まれに腫瘍や血液の病気が隠れていることもあります。頻繁に鼻血が出る方は耳鼻科で原因を調べてもらってください。


 また、血液サラサラの薬を飲んでいる方は薬が原因で鼻血が出ることもありますので主治医の先生に相談なさってください。高血圧の方は熱過ぎるお風呂に入ると鼻血が出やすくなるので、ぬるめのお風呂に入ることをお勧めします。


 (2)「魚の骨がかかった時、ごはんの丸飲みはやめましょう」


 ごはんを丸飲みしても刺さった骨が外れることはまれです。むしろ骨が粘膜内に深く入り込み、事態を悪化させます。ごはんの丸飲みにより、外側に飛び出していた部分の骨が粘膜の中に完全に埋まってしまい、外からは見えなくなることがあるためです。骨がかかったら夜間であれば翌日、日中であればその日のうちに耳鼻科を受診してください。日がたつと骨を見つけにくくなります。

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