生活習慣病
高良和代・金武診療所(2014年5月20日掲載)
体重管理、適度な運動を
年齢とともに血圧が高くなってきたとか、同じ食生活を送っているのにどうも体重が増えてきた、と感じている中高年の方は多いのではないでしょうか。
ご存じのようにこれは基礎代謝が年々低下していくのが原因です。運動量と食事量が同じであれば、余ったカロリー分の毎年500グラムずつ、体重が増えていくといわれています。10年で5キロ、20年では10キロです。怖いことですね。若い世代の方は実感としてないと思いますが、40代50代の方々はまさしくそうだと感じませんか?
女性はまた閉経を迎え、女性ホルモンが急激に減ると、体重増加はもちろんのこと脂質異常症や骨粗しょう症も発症しやすくなります。こういう自然現象にあらがい体重を維持するのは並大抵のことではありません。かなりの努力が必要なことは、いうまでもありません。
最近は特定健診などで腹囲を測定したり、外来受診の患者さんの体重を毎回測定したりと、何とか啓発しようという医療機関側の努力も涙ぐましいものがあります。20代の体重に戻すのが目標なのですが、現実はなかなか難しいというのが実情でしょうか。
増加しつつある糖尿病は、発症する20年前から始まっているといわれています。最近の研究によると、認知症の発症率も糖尿病患者さんの方が正常な人より数倍高いといわれています。
歳をとってもぼけることなく健康的な日常を送るには、生活習慣病を発症してから治療するのではなく、発症しないように日頃から体重管理を行い、適度な運動、ウオーキングを心掛けましょう。
食事によって血糖値が急激に上がるのを抑えるため、野菜類から食べる食習慣を若いころから習慣づけることも必要です。私たち医師は外来診療しながら患者さんと向き合っていますが、まさしく生活習慣の改善が一番大切なのです。きちんと減量し、体重を維持すれば生活習慣病も改善できます。年齢を重ねても元気でいられるように、体重管理を頑張りましょう。