ロコモティブシンドローム

伊佐眞・伊佐整形外科(2014年4月22日掲載)

運動、体重管理で予防

 超高齢社会の日本では自立して日常生活が送れる健康寿命を延ばすことが大切です。自立度の低下や寝たきりになる要支援要介護状態の原因第1位は、体を動かす骨・軟骨・椎間板・関節・筋肉・神経で構成された運動器の障害です。


 ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは運動器障害のため要介護になった状態、または、なる危険の高い状態をいいます。年をとって筋力とバランス能力が低下し、骨粗しょう症や変形性脊椎症、変形性関節症といった慢性運動器疾患にかかるとロコモに陥り、進行すると転倒骨折を起こして寝たきりや要介護状態になるのです。


 それでは、次の7個のロコチェックでロコモになっていないか調べてみましょう。(1)片足立ちで靴下がはけない(2)家の中で滑ったりつまずいたりする(3)階段で手すりが必要(4)やや重い家事が困難(5)2キロ程度の買い物袋が持てない(6)15分続けて歩けない(7)青信号の間に横断歩道を渡れない-どうでしたか?


 また、次のロコモ度テストで年齢相応の移動能力があるかを確認できます。(1)脚力を調べる低い台からの立ち上がりテスト(2)歩幅を測る2ステップテスト(3)質問表で身体状態と生活状況を調べるロコモ25-です。それぞれのテストで年齢以下の成績だとロコモになる危険性があります。


 ロコモを防ぐために、(1)バランス能力をつける左右1分間片足立ち(2)下肢筋力をつける5回のスクワットを1日3回行うロコトレ-を続けましょう。


 骨と筋肉量は20~30代がピークです。若いうちから運動習慣を保ち、適正体重を維持する必要があります。栄養も大事で、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルを満遍なく1日3回の食事から取りましょう。


 ロコモは認知症やメタボリック症候群と並んで、国民病といっても過言ではありません。ロコモの疑いがある方や運動器疾患でお悩みの方は近くの整形外科で診てもらい、指導や治療を受けてください。

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