離島医療の形

友寄英二・浦添総合病院(2014年1月7日掲載)

応援派遣し患者支える

 離島医療と聞いて何を思い浮かべますか?


 大部分の方は、医師不足による専門的なサポート体制の不備を思い描くのではないでしょうか。


 離島医療では、全ての治療を完結できることがもちろん理想だと考えますが、コスト面や人的な問題により現状では非常に困難であることは周知の事実です。


 特に整形外科などの命に関わることが比較的少ない科については、なおさらサポート体制が遅れているのが現状です。


 これまでは大学病院、県立病院などの公的な病院が中心となり、医師を派遣することで離島医療を担ってきたという事実がありますが、現在それすらも難しくなってきています。


 そこで今回は、私たちの取り組んでいる、新しい離島医療との関わり方についてお話したいと思います。


 3年ほど前に公立久米島病院が、常勤の整形外科医師が転勤するにあたり、新しい整形外科医を探していました。その情報を得た私たちは、私たちができる協力として、週替わりに整形外科医師を定期的に応援派遣することにしました。


 宮古島では、宮古の開業医の先生と連携を図り、当院医師が宮古島へ出向き、定期外来を開設しております。このことにより、宮古島での外科的側面でのサポートや、さらには当院で手術した後の患者のフォローアップを行うことが可能となりました。


 また石垣島では、整形外科不在の病院と連携を図り、定期外来を開設し、やはり外科的なサポートから術後のフォローアップ、一般的な整形疾患の外来、および入院患者のサポートまでを行うことが可能となりました。


 このように地域の先生方と連携を図ることによって、専門的な外来から手術、さらには術後のフォローアップまでが可能となり、離島の方々にも本島並みの医療を提供することが可能となりました。


 新しい試みではありますが、私たちが地域に貢献できる一つの方法として、確立し継続していきたいと考えています。


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