健康寿命
下地光好・南部徳洲会病院(2013年12月31日掲載)
10、20年後想定し行動を
2000年に世界保健機関(WHO)が新しい指標として健康寿命なるものを提唱しました。健康寿命とは、介護に頼ることなく心身共に健康で暮らすことができる期間のことです。
2010年度の日本人の健康寿命は男性70.42歳、女性73.62歳です。平均寿命(男性79.55歳、女性86.30歳)との差は男性9.13年、女性12.68年で、この差は不健康な期間と捉えていただくとより分かりやすいと思います。実は平均寿命、健康寿命は共に年々延びていますが、その差も年々開いてきています。今こそ健康寿命を延ばすことを真剣に考え取り組む時期です。
では健康寿命を延ばすにはどうしたら良いのでしょうか。それにはまず自分の健康状態を知ることから始めましょう。日本人の3大疾病は、1・がん、2・心疾患、3・脳疾患です。この三つの病気で年間65万人が命を落とします。厚労省は国民の健康のためにがん検診と特定健診(メタボ健診)を設けました。
これにより病気の予防や早期発見早期治療が可能となります。2人に1人はがんになる時代、3人に1人はがんで命を落とす現代です。がんになる可能性は私も含め皆さんにも十分あるのです。
また、肥満は内臓脂肪を増やし、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症)から動脈硬化、そして心疾患や脳疾患を引き起こします。風邪は薬を飲んで元通りに治りますが、心疾患や脳疾患は障害が残ることがあります。元通りには戻らないこともあるのです。しまったと後悔する前に健診を受けましょう。
運動は健康の要です。骨や筋肉を丈夫にし、心肺機能を強くします。継続することでその効果は計り知れないものとなります。1日30分、1日1万歩のウオーキングをしましょう。90、100歳でも体の若い方はいます。今年のおきなわマラソン完走者の最高齢は80歳です。このような方に話を伺うと、1に楽しく運動、2にゆっくり食事、3に笑顔でドキドキワクワク好奇心-を掲げています。
10年20年後の自分に健康というすてきな贈り物をするために、行動してみてはどうでしょうか。まだ遅くないと思いますよ。みんなで健康寿命を延ばしましょう。