眠たそうな顔…もしかして「眼瞼下垂症」?
當山拓也・当山美容形成外科(2018年9月13日掲載)
治療できます ~沖縄県医師会編
「眼瞼(がんけん)下垂症」と言う病気をご存じでしょうか。
読んで字のごとく眼瞼(まぶた)が下垂(垂れ下がる)する病気です。医学的には眼瞼挙筋というまぶたを挙げる筋肉が弱くなり、目を開ける事がうまくできない状態を言います。
眼瞼下垂の症状はさまざまです。目を開ける事が難しいため、おでこを使って目を開けようとします。そうすると、常におでこが緊張した状態になり、慢性的に肩こりや頭痛に悩まされます。日中は頑張っておでこの筋肉を使っているので、夕方になると疲れてきて、文字を読むことや車を運転することがとても辛くなります。
眼瞼下垂症の人は常に眠たそうな顔をしています。どんなにたくさん寝てスッキリした状態でも、「あなた眠いの?ちゃんと寝ているの?」などと言われます。まぶたが挙がらないため黒目は半分程度にしかならず、二重の幅も広くなります。おでこを使って目を開けようとしますから、眉毛が普通の人よりも上に位置するようになり、まつげと眉毛の距離が長くなるのが特徴です。沖縄の方言では、この様に眠たそうにしている人のことを「ニーブヤー」というそうですね。
すなわち眼瞼下垂症の人たちは、慢性的な肩こりや頭痛、物をうまく見ることができないという機能的な不自由と、常に眠そうに見られるという整容面で悩まされることになります。
眼瞼下垂症は形成外科で治療ができますし、その多くは保険適応です。
眼瞼下垂症の治療は手術しか方法がありません。
「目は口ほどに物を言う」ということわざがある通り、眼が人に与える印象はとても重要です。私たち形成外科は機能的な面もそうですが、整容面も十分に考慮しながら手術を行います。
ニーブヤーはヤッケーナムン!
その肩こりや頭痛、もしかしたら眼瞼下垂症が原因かもしれませんよ。
一度、形成外科を受診されてはいかがですか?