月日が経つのは早いもので、広報委員を担当 させて頂いてから2 回目の編集後記です。12 月号の担当ということもあり、年の瀬を感じな がらの原稿準備となりました。さて12 月号の 表紙は、東京タワーのクリスマスイルミネーシ ョンです。大きなクリスマスツリーのそばには 小さな遊園地も併設されており人気のスポット になっているそうです。
冒頭では、まず、大学医学部女性医師支援担 当理事連絡会の報告がされています。日本医師 会での女性医師支援に関する取り組みの紹介と 各大学(東北大学、岐阜大学、九州大学)にお ける女性医師支援や男女共同参画の取り組みに 関する事例の紹介がなされており、是非、一読 されることをお勧めします。また、九州医師会 連合会平成25 年度第1 回各種協議会では、在 宅医療・地域医療・医療保険・介護保険について、 九州各県での実情、取り組み、それに対する日 本医師会のコメントなどが紹介されており、是 非、目を通しておきたい内容です。
「平成25 年度女性医師の勤務環境整備に関 する病院長等との懇談会」は、白井和美先生が 報告されています。沖縄県における女性医師就 労支援事業や医師確保対策関連事業の内容、ま た、事前アンケートにより要望あった「女性医 師が多く勤務している医療機関における連携の 実態について」「外科系女性医師の育成につい て」「院内保育所の運営について」の意見交換 が紹介されており、今後、多くの病院で女性医 師が働きやすいような環境整備が進むことを期待します。
今月の「生涯教育」は、合志清隆先生と 手塚幸雄先生の「減圧障害(decompression illness):その対策は沖縄で急務である」です。 減圧障害とは、以前は潜水病や潜函病と呼ばれてきた気圧低下による障害のことで、その病態 や病状、現場から専門施設までの対処法と治 療、さらにはダイビングが重要な観光産業であ る沖縄県が抱える課題についても紹介されています。
「プライマリ・ケアコーナー」は、伊志嶺朝 彦先生に「沖縄県における喘息吸入指導に関す る薬剤師アンケート結果(病院薬局と調剤薬局 の違いについて)」を頂いております。その所 属する組織によって、吸入指導人数や患者情報 の医師との共有(吸入指導に関する)に違いが あることが判明し、より良い吸入指導に向けて の問題提起となっています。「月間(週間)行 事お知らせ」では、健山正男先生に「世界エイ ズデー(World AIDS Day:12 月1 日)に因ん で‐オリンピックとエイズ‐」を頂いておりま す。HIV について考える良い機会になりました。
「ロゴマークは語る」では、ありがとう子供 クリニックが紹介されています。愛らしい笑 顔の子供がデザインされており、ほのぼのと した雰囲気が感じられました。ご発展をお祈りします。
「随筆」は喜久村徳清先生の「フィレンチェで考えそのごのご(二)」、阿部好弘先生の「人生の師との出会い」です。それぞれ、趣の異な るお話でありましたが、楽しく読ませて頂きました。
今月号も、興味深いテーマが揃っており、非 常に充実した内容であると思います。お忙しい 中、ご報告、ご投稿いただいた会員の先生方、 医師会事務局の皆様ありがとうございました。 来年も宜しくお願いいたします。
広報委員 饒平名 知史