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編集後記

今年は満開の桜を目にする機会が例年に比べ 少なかった印象ですが、会員の皆様の地域では いかがだったでしょうか?幸いにも先月号の会 報表紙に素敵な写真が掲載され、季節の移ろい を院内で実感することができました。今年の会 報誌の帯色は「紫色」ですが「寒緋桜色」と呼 んでもいいかもしれませんね。

さて世の中は、ワールド・ベースボール・ク ラシック(WBC)の話題で賑わっているのか もしれませんが、年度末でもあり、何かと慌し い毎日だと想像します。

そんな忙しい時に「編集後記」は大変役に立ちます。

会報誌を手に取って、編集後記からまずは読 み進める‥という方は少数派かもしれません。 毎月の記事の内容が広報委員のコメントで簡潔 にまとめられ、1 冊の内容を把握するには好都 合です。それを手がかりに興味ある記事を選択 することも可能なわけです。ですが今月号は趣 向をかえ、会報の宣伝を行いたいと思います。

編集会議の最初の議題は「トピックス」の選 定です。いわゆる今月号の目玉“注目記事” の ことです。表紙を見てください。精悍なサシバ の写真の下に箇条書きされています。ややお堅 い内容が多いのですが、医学界・医療現場の趨 勢を感じ取ることができます。担当理事の印象 記も併せて読み進めるとより身近な問題点が見 えてくるでしょう。

生涯学習コーナーも充実しています。実地臨 床ですぐに役立つ情報が「プライマリ・ケアコ ーナー」で取り上げられ、専門医の立場から解 説された「生涯教育」では最新の知見を学習で きます。さらに嬉しいことに、日本医師会生涯 教育制度とリンクしており単位取得が可能で す。論文末尾の設問に6 割(5 問中3 問)以上 正解した方に0.5 単位、1 カリキュラムコード が付与されます。このような取り組みは全国で も沖縄県ぐらいだそうです!広報委員会とし ては、1 年間の集計のもと正解率の高い会員の 方々に図書カードを進呈しております。奮って ご応募下さい。また「講演会・例会のご案内」 にも単位取得可能な講演会の情報が満載です。 ご活用下さい。

県内医療界の動向を知るにはまず「インタビ ューコーナー」が注目です。福祉保健部長や病 院事業局長、新任教授・病院長、各地区医師会 長・分科会会長、なごみ会‥話題豊富に生の声 を発信しています。今月号では「剣道部」の話題に興味そそられました。仕事から離れた人間 同士の付き合いって大切ですよね。

「月間(週間)行事お知らせ」は単なる告知 に終わることなく、日常診療に役立つ情報をお りまぜるよう工夫しています。今月号では…慢 性中耳炎だと思っていたら実は中耳結核だった …等3 つのコーナーで結核・感染症関連の情報 がコンパクトにまとめられています。実に「目 からうろこ」です。

「会務の動き」からは、今特に力が注がれて いる内容や医療界の潮流を読み取ることができ 「地区医師会連絡協議会」ではより身近な問題 が提起されます。地域社会との連携強化の企画 として<マスコミとの懇談会>が定期的に開催 され、臨場感あふれる記事で読み応えがありま す。「感染症情報」では、インフルエンザなど 18 の感染症の定点報告数を毎週集計していま す。患者さんの動向を把握する上でも有用と思 われます。

会員参加のコーナーが多いのも自慢です。「随 筆」「若手コーナー」「発言席」「ロゴマークは語 る」「本の紹介コーナー」「趣味のグループ」… まだまだ書き足らないのですが、12 月号には「総 目次」が付きますので検索してみて下さい。

「会報表紙写真」ですが、毎年2 月号に<年間 グランプリ>を表彰しております。いい写真が 撮れましたら…これまた奮ってご応募下さい!

さて最後に、3 月号で私が注目した記事の紹 介です。それは第56 回社会保険指導者講習会 〜「実践小児・思春期医療」〜です。内科医と して仕事を続けていると、いつの間にか小児科・ 思春期医療の視点が抜け落ちていることを思い 知らされ、衝撃を受けました。そのこども達が 将来成人するわけですから、小児科・思春期医 療の現状・問題点を「知らない」では済まされ ないと感じました。是非ともご一読下さい!

3 月11 日で2 年が経過します。「絆」を大切に、 県医師会は積極的に活動を展開しています。引 き続き会員同士の強固な連携が求められていま す。情報を発信し続けるツールのひとつとして、 会報誌の役割は大きいと感じています。会員の 皆様の医師会活動への参加と忌憚ないご意見を お待ちしております。会報巻末には毎月“はが き” を用意しております。みんなでいいものを 作っていきましょう!

広報委員 金城 正高

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