常任理事 真栄田 篤彦
沖縄県医師会新年祝賀会・医事功労者表彰式
式 次 第
- 日 時:平成25 年1 月5 日(土)19:00 〜
- 場 所:沖縄ハーバービューホテル クラウンプラザ(彩海の間)
司会 渡辺克江アナウンサー
1 開会のことば 玉城信光副会長
2 会長挨拶 宮城信雄会長
3 第27 回沖縄県医師会医事功労者表彰
・県知事表彰 3 名
・県医師会長表彰 37 名
・被表彰者代表挨拶4 来賓祝辞 仲井眞弘多沖縄県知事
5 鏡開き・乾杯 須加原一博琉球大学 医学部部長
6 祝宴・余興 サウンドオフィス・名城
7 福引き
8 閉会のことば 安里哲好副会長
去る1 月5 日(土)沖縄ハーバービューホテ ルクラウンプラザにおいて、平成25 年沖縄県 医師会新年祝賀会・医事功労者表彰式が開催さ れ、会員105 名、家族51 名、来賓等73 名と 多数の方々にご参加頂き、大いに賑わった。
医事功労者表彰式では、県知事表彰3 名、県 医師会長表彰37 名の先生方が受賞された。
初めに玉城信光副会長から開会の辞が述べら れ、その後宮城信雄会長が挨拶にたたれ、次の とおり述べられた。
宮城信雄沖縄県医師会長 挨拶
あけましておめでとうございます。
本日は、2013 年の新 春を寿ぐ沖縄県医師会 新年祝賀会並びに医事 功労者表彰式を開催い たしましたところ、仲 井眞弘多知事をはじめ、ご来賓の方々、会員並びにご家族の皆様方多数ご参加頂きまして衷心 より感謝申し上げます。
昨年8 月に「社会保障と税の一体改革関連法案」が衆議院で可決されました。
増え続ける社会保障費を持続的・安定的に支 えるためには、消費税率の引き上げはやむを得 ないものと思いますが、社会保険診療が非課税 となっていることから、医療機関は「控除対象 外消費税」という大きな問題を抱えております。 このまま、消費税が引き上げられると、医療機 関の経営に極めて深刻な影響を及ぼすことにな ります。消費税というものは本来ならば最終消 費者が負担しなければなりませんが、医療費が 非課税となっていることから医療機関がそれを 負担していることになります。当初、医療に税 金をかけるべきではないというのが医師会の主 張でありましたが、仕組みを医師会は知ってい なかったようです。非課税の意味は自分達が負 担するということになります。現時点での消費 税は5%の段階で、病院も診療所も含めて医療 収入の2.2%を消費税として医療機関が負担し ています。2015 年までに段階的に消費税が引き 上げられるとなっておりますが、現時点でも医 療機関は耐えれれない。8%、10%になってい くと医療機関にとって経営が非常に厳しくなっ ていうことをご理解いただきたいと思います。
また、TPP 交渉参加の動きが依然として見受 けられますが、世界に冠たる国民皆保険制度の 崩壊をまねく恐れのあるこの制度への参加には、 断固として反対していかなければなりません。
昨年、政権交代が行われましたが、これらの 諸問題について是非ともご理解いただき、先程 消費税の話をしましたが、医師会は消費税につ いては課税をして軽減税率・ゼロ税率にして欲 しい旨を前政権の頃より要望しておりました。 それについては前政権も理解していただいてお りましたが政権が変わってしまいましたので、 新しい政権がどのような対応をしていくのか見 ていきたいと思っております。
さて、本年は「ヘビの年」であります。
医師会のシンボルマークには、医学には欠かせない乳鉢・乳棒と医療・医術の象徴として知 られているギリシャ神話の医神アスクレピオス のヘビが組み合わされており、ヘビは古くから 医療に関わりが深いものとされております。
また、巳年は「実を結ぶ年」とも言われて おり、医療界にとっては誠に縁起の良い年と 言えます。
我々医師会がこれまで行ってきた提言ならび に活動が実を結び、より良い医療提供体制の構 築が図られんことを期待するものであります。
この後、引き続き行われます第27 回沖縄県 医師会医事功労者表彰式では、県知事表彰に3 名、県医師会長表彰に37 名の先生方が表彰さ れます。特に、慶祝表彰におきまして、米寿の 先生が2 名、喜寿の先生が22 名おられること は誠に喜ばしくおめでたい限りであり、沖縄県 医師会の誇りであります。受賞者の皆様におか れましては衷心よりお慶び申し上げます。現在 の本県の医療事情は国による振興計画や県の諸 施策により、大幅に改善されておりますが、そ の陰にはここにおられる先生方をはじめとする 諸先輩方が、戦後の脆弱な医療環境のもとで日 夜を分かたず保健・医療・福祉の向上確保にご 尽力いただいた基盤があったからこそ成し得た ものであり、ここに改めて先生方の永年のご労 苦に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表する次 第であります。
最後になりますが、医療を巡る情勢は依然と して混沌とし、今後も困難な状況が予想されま すが、我々に与えられた崇高な使命である、「県 民のための良質な医療提供」が全う出来るよう、 会員並びに関係各位のより一層のご協力をお願 いすると共に、平成25 年の巳年がご参会の皆様 にとって、希望の実を結ぶ一年になるよう心か ら祈念致しまして、私の年頭の挨拶と致します。
第27回 沖縄県医師会医事功労者表彰
引き続き、医事功労者表彰式に移り、仲井眞 知事から沖縄県知事表彰(3 名)の授与、宮城 会長から県医師会長表彰の授与が行われた。県 医師会表彰については、受賞者が37 名と多数おられることから、ご出席頂いた先生方のお名 前をご紹介させていただき、慶祝を代表して中 村義清先生と、医事功労を代表して金谷文則先 生に授与された。その後、受賞者を代表して、 県知事表彰を受賞された大山朝賢先生から挨拶 があった。
大山朝賢先生受賞者代表 挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。
本日、仲井眞弘多知 事より、医事功労とし て直接表彰状をいただ きましたことは非常に 光栄に存じております。 その上、お一人は前の那覇市立病院理事長與儀 美津男先生、沖縄病院の前副院長の久場睦夫先 生といっしょにいただけましたことは、私にと って大変幸せでございます。
昨年まで私は宮城沖縄県医師会長の下で常任 理事として走り回っておりましたが、今日はこ うやってひな壇に立ってみると足が震えて止ま りません。本日県医師会長表彰を慶祝される先 生方は沖縄を代表する立派な方々でありまし て、被受賞者として挨拶して欲しいと医師会か ら連絡をもらった時にはOK をしましたが、今朝名前を見て後悔しているところです。中村先 生や金谷先生の方がよかったんじゃないかと思 いますが、本日はご指名ですのでご了承下さい。 私及び医事功労者慶祝の方々を推薦していただ いた県医師会長並びに関係各位に心から感謝申 し上げます。私事ですが、私は巳年になり、過 去にゴルフをしていたころはハブ年集まれと、 巳年とハブ年は咬みつくのと撫でるので違いま すが、昨年の4 月に県医師会役員を下りました ので、毒にも薬にもなりませんが、今後ともご 指導ご鞭撻のほどお願い申し上げさせていただ き、感謝の言葉と変えさせていただきます。
本日はありがとうございました。
仲井眞弘多知事 挨拶
あけましておめでと うございます。私の後 援会長は宮城信雄会長 となっており、医師会 の先生方の前でお話で きることを光栄に存じ ております。医師会の 先生方は、様々な広い分野で日夜頑張っておら れることに対し、心から敬意を表するものでご ざいます。
沖縄県は昨年の4 月より新しい沖縄振興に係る法律であるとか、米軍軍用地が返還された 後の跡地利用についての法律を民主党政権時代 に作っていただき、かなり良いものが出来まし た。一括交付金についても比較的使い勝手の良 い制度も新しい振興法の中に盛り込まれていま すし、内容的には一歩一歩前へ進んでいると感 じています。沖縄も産業の振興による所得の向 上、雇用の改善に加えて、医療・福祉を中心に おいた21 世紀ビジョンとして約20 年間を展 望したものを作り、これを実現するために新し い沖縄振興基本計画を、今度は沖縄側でつくり たいということで、従来、政府が作っていたも のを沖縄が独自で作るという仕組みに変えまし た。したがって、これを実現するためには使い 勝手の良い資金の制度が必要ということで、ス タートしています。
そのような中で、医療・保健・福祉も非常に 大きな分野ですから、ビジョンは第一に安心・ 安全をしっかりやっていき、第二に文化・スポ ーツ・教育学問、県民が最も得意とし敬意を表 する分野でやっていこう、第三にあらゆる産業 を振興しよう、第四は国際交流をしっかりやっ ていこう、このような柱建てでこれから10 年 やっていこうと考えております。
その中で、沖縄振興の基本計画の中で、私も 素人でまだ中身がよくわからないですが、重粒 子線の治療施設の分野も、平成25 年度で沖縄 で実際に実行できる内容のものをしかっり事業 計画として作り、それを平成26 年度からはな るべく早い期間で完成させようと、本日ご参加 の医師会の先生方、琉大の先生方、国立の先生 方、県庁の先生方と、一緒になって沖縄でも作 っていきたいと考えております。中身について は、医師会にお任せして詰めていただき、事業 化し、来年度からスタートするような内容にな っております。
一部をご紹介いたしましたが、色んな面で医 師会の先生方を中心としsuggestion なりご提案 をいただいて、可能な限り我々も消化しながら 展開してまいりたいと思います。
宮城会長を始め、様々な分野の先生方が元気 で沖縄のために日本のために是非頑張ってもらいたいと祈念申し上げ、挨拶とさせていただき ます。
おめでとうございます。
須加原一博琉球大学医学部長 乾杯挨拶
皆様おめでとうござ います。昨年は沖縄県 も色々ございましたけ れども、暮れには山中 教授がノーベル医学賞 を受賞され、医学に携 わる者にとってはすば らしい明るい話題で締めくくられております。 今年は巳年ということで、再生の年IPS 細胞 による再生医療が飛躍的に発展するものではな いかと期待しているところです。大学におきま してもミッションの再定義ということで、沖縄 県における大学の存在意義あるいは琉球大学の 特色、強みを明確に示していくことが求められ ています。教育・研究の体制を見直し、改革を 行って、実績を挙げていかなければなりませ ん。また、附属病院につきましては村山病院長 のもと、再開発計画が着々と進められており、 県医師会の皆さん、県民の皆様にこれまで以上 のご支援をお願いしなければなりません。この 場を借りて深くお願い申し上げます。沖縄県に おきましても、次の新たなる振興策の時期に入 り、大きく発展することが期待されております。 色々な意味で今年は節目の年になるのではない かと期待しているところです。県民の皆さん、 県医師会、琉球大学、そしてご参加の皆さんに とりまして、今年がすばらしい飛躍の年になる よう祈念して乾杯したいと思います。
その後、サウンドオフィス名城の3 人のメン バーによるフルート、エレクトーンの演奏とソ プラノ歌手による歌を披露していただき、祝宴 が和やかに行われた。
福引きで幸運を射止めた方は、17 名おられ たが、1 等賞(液晶テレビ)は愛聖クリニック の中田安彦先生のお子様、2 等賞(加湿空気清 浄機)はかじまやークリニックの山里将進先生、3 等賞(自転車)はてるや整形外科の照屋勉先 生であった。
最後に安里哲好副会長より2013 年が明るい 年になるよう祈念する旨の挨拶があり、閉会となった。
県知事表彰を代表で授与される
大山朝賢先生
県医師会長表彰を代表で授与される
中村義清先生
乾杯
余興:サウンドオフィス・名城
左から大浦先生、照喜名先生、久場先生、
與儀先生、高良先生、源河先生、石川先生
左から本竹先生、金谷先生、嘉手苅先生、
山城先生、照屋先生