沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 9月号

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編集後記

9 月を迎えたとはいえここ沖縄はまだ盛夏と いわざるを得ない暑さが続いています。

ロンドンオリンピックではすばらしい姿をた くさん見ることができました。個人的には卓球 の石川佳純選手を応援しました。2 年前に美ら 島総体の卓球が宜野湾市で開催され実際に試合 を見てさらにラグナガーデンホテルの夕食会場 でも本人(と思う)を見かけファンになりまし た。一方、オリンピックと同時進行で沖縄の高 校生はインターハイで活躍しその後を受けて甲 子園では浦添商業が頑張ってくれました。

各地の夏祭りが終わり子供たちの学校も始ま り何かと忙しい毎日となっていますが、今月号 の表紙はよぉ〜んなぁ〜行かな(ゆっくりいき ましょう)という気分にさせてくれます。

報告は都道府県医師会長会議、九州地区医師 会立共同利用施設連絡協議会ですが、全国の情 報が多く載っています。県医師会代議員会では 身近な問題が議論されたようです。私もこれま ではあまり関心を持っていませんでしたが、わ が身・わが施設に直接に関わる問題が多くあり、 それが議論されていることがわかります。県 民公開講座はtPA のことや回復期リハのこと、 かかりつけ医の大切さなど有意義な会であった ことがうかがわれます。沖縄県内科医会の紹介 もあります。

友寄英毅先生の叙勲受章祝賀会では先生の数々 の功績や祝辞が紹介されています。先生のお仕事 で特筆すべきは「沖縄県医師会史第2 巻」の編纂 です。謝辞では先生が医師会職員や関係者の協力 に感謝され、また奥様にもいたわりのお言葉をか けられていて先生のお人柄をうかがうことができ ます。

生涯教育コーナーでは「上位申告者57 名へ 記念品贈呈」が目をひきます。先生方の日頃の 努力が報われるときでもあります。内原栄輝先 生の思いもお読みください。

琉大耳鼻咽喉・頭頸部外科喜友名朝則先生の 「声帯麻痺の診断と治療」では臨床像から診断・ 予後・治療まで丁寧に解説されています。発症 後1 年以上の経過で自然治癒が望めない患者は 潜在的にあるので我々はそのような患者へ音声 改善手術に関しての情報提供の必要があるとお っしゃっています。下地武義先生の「頭部の変 形の診療」は小児科や産科の医師への啓発とな ります。

このコーナーは自分の専門外のことを吸収す ることができるいい機会です。幅広い分野の先 生方に執筆をお願いしていますので希望の題材 がありましたら事務局へご連絡ください。

インタビューコーナーへは那覇市立病院医師 会会長の伊波寛先生が登場されています。大人 数をまとめることは大変だと思いますがご活躍 を期待します。沖縄県医師会の活動への参加も よろしくお願い致します。

救急週間、結核予防週間、ガン征圧月間につい てのお知らせもあります。救急については宮城良 充先生の熱い思いが記されています。結核につい ても妊婦の死亡・多くの二次感染事例があり気を 引き締めて診療にあたる必要があります。

琉大人体解剖学講座の石田肇教授には「琉球 大学でいご会」及び解剖学実習について寄稿い ただきました。献体される方の尊いお気持ちを 20数年ぶりに思い返しました。

神谷仁先生にはクリニックで行なっている 出産前からの育児支援を紹介していただきま した。支援の出発点は虐待死の問題からという ことで貧困ともからみ根が深いことがわかりま す。小児科医の私にとってすごく関連があるテ ーマですので興味深く読ませていただきまし た。この取り組みが沖縄県全体へ広がることを 期待したいです。

さて、私は7 月末に岩手県の沿岸部を訪ねま した。宮古市から南下して宮城県気仙沼市まで レンタカーで周りました。大槌町では植田先生 に街を案内していただきましたが、復興に向け て動き出して入るもののまだまだという状況で した。他の街も同様でした。我々も息の長い支 援が必要だと改めて感じました。

会報は執筆された方々、医師会事務局の力を 結集して毎月発行しております。今月号も読み 応えのある記事がいっぱいです。ぜひ精読され てご感想、ご意見をいただけると幸いです。

広報委員 冨名腰 義裕

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