沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 7月号

前のページ | 目次 | 次のページへ

編集後記

はじめまして今年度から広報委員を担当させ ていただく友利です。医師会の各委員会は2 年 が任期で今年度より各委員会の委員が変わった ことだと思います。医師会の委員会の仕事もは じめてなのでこの3 ヶ月戸惑いの中での編集後 記です。

報告の中から、平成24 年度研修医歓迎レセ プションの様子を玉井修理事が報告されていま す。仲井眞弘多沖縄県知事からも歓迎のご挨拶 をいただき沖縄県全体で研修医を歓迎しようと いう雰囲気があふれすばらしい会であったと思 います。沖縄県の研修医部門の医学会賞授与 式も初めてで研修医の目標の一つとなりすばら しい試みであったと思います。また各研修施設 の研修医の熱気にも圧倒されました。エネルギ ーをわけてもらえた一瞬ではなかったでしょう か。玉城信光副会長のe- レジフェア東京のご 報告では、学生のみならず各施設から偵察に訪 れていたことは驚きでした。多くの学生が興味 を持ち多くの研修医が沖縄県で研修を受け指導 医をも活性化して沖縄県全体の医療をもりあげ ていけるのではないかと今後が楽しみになりま した。

生涯教育コーナーは、琉球大学・皮膚病態制 御学講座の眞鳥繁隆先生による代表的な皮膚悪 性腫瘍(基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫) についてです。どのがん種もそうですが早期発 見・早期治療が大事ですね。悪性黒色腫が手掌・ 足底のみではなく躯幹・顔面・下肢などからの 発症が増加しているということに驚きました。 皮膚の異常で患者さんがこられたときにはすぐ に皮膚科受診を勧めたいと思いました。

プライマリ・ケアコーナーでは、琉球大学・ 麻酔科の中村清哉先生によるむち打ち症と脳脊 髄液減少症についてです。むち打ち症の中に脳脊髄液漏出症や低髄液圧の患者さんが含まれて いることがわかってきたそうです。これまでむ ち打ち症の治療は難しいといわれてきたのはこ のような患者さんもふくまれていたのだなと感 じました。また脳脊髄液減少症で困っていた患 者さんにブラッドパッチが保険適応になること は患者さんにとって朗報ですね。これからその ような患者さんを拾い上げ治療に結び付けるこ とが肝要だと感じました。

インタビューコーナーは、新しく中部地区医 師会会長に就任された中田安彦先生です。地区 医師会の中で一番多い会員数とのことで苦労も あるようですが、多様な考えをまとめ発展させ ていきたいとの意気込みを感じました。

月間行事のお知らせは、県立中部病院の玉城 和光先生に「愛の血液助け合い運動月間に寄せ て」を寄稿していただいています。米国での輸 血医療について詳しく解説していただいており ます。私たちの輸血医療を考えてみる必要があ りそうです。また県立南部医療センター・こど も医療センターの岸本信三先生に「肝臓週間に 因んで」を寄稿していただいております。沖縄 県と全国の違いがわかり、ここでも早期発見の 重要性がのべられています。また肝臓癌は集学 的治療が必要な癌種であることが症例を通じて わかります。

編集後記の執筆中、台風も近づき梅雨もまだ あけない天気と同様すっきりしない毎日を過ご しております。会員の先生方はどうお過ごしで しょうか?こういう天気のすっきりしないとき に医師会報をお手元に精読されてはどうでしょ うか?

広報委員 友利 寛文

前のページ | 目次 | 次のページへ