沖縄県医師会 > 沖縄県医師会の活動 > 医師会報 > 6月号

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編集後記

今年の4 月から広報を担当することになりま した広報担当理事の本竹です。これまで広報な どの仕事はあまり経験がありませんが広報委員 の先生方や事務方のサポートで何とか運営でき ればと考えています。よろしくお願いいたしま す。早速6 月号の編集後記の役目が順番で回っ てきました。どのようにまとめたら良いのか前 号までの沖縄医師会報を参考にしながらの執筆 です。

まず、医療政策シンポジウム(災害医療と医 師会)は国内外からの災害医療についての専門 家が集まった非常に有意義なシンポジウムであ ったようです。宮里常任理事、南部徳洲会病 院新垣先生の報告では日本医師会が平成22 年 に打ち出したJMAT が医療支援平成23 年3 月 11 日の震災で構想半ばであるにもかかわらず、 震災後の医療に大きな役割を果たしたことが述 べられています。阪神・淡路大震災後に結成さ れたDMAT は本来震災後48 時間以内の特に 外傷患者の救命が目的です。今回の震災では津 波に一瞬にさらわれたために阪神・淡路のよう な外傷患者は少なく、肩透かしにあった感があ ったとの話も聞いています。但し、一部のチー ムは臨機応変に避難所、救護所の医療支援など に機能を変えていったようですが。これに対し てJMAT は震災直後の超急性期後の医療支援 を目的にして結成されているので、想定内での 活動ができていったものと思われます。JMAT は幸か不幸か構想段階で実体験をすることにな りました。これらの経験から学ぶものは多く、 すでに各地区医師会とのネットワークづくりが 行われているようです。JMAT とDMAT の密 接な交流が我が国の災害医療を更に発展させる カギになると考えられます。

今回のマスコミとの懇談会は看護師不足がテーマでした。看護師不足の主な原因は現場を離 れた約四割の潜在看護師にあるようです。出 産・子育てで一時現場を離れたが、何らかの理 由で再就業しないで潜在看護師になっていくよ うす。県内では約7,000 人と推計されています。 懇談会の中では潜在看護師の掘り出しの方法に ついて発表、討論が行われています。討論の中 では出てきませんでしたが、子育て中の保育園 の問題も看護師が現場に復帰することへの大き な障壁になっているものと思われます。行政に 強く働きかけて行かなければならない喫緊の課 題ではないでしょうか。

プライマリ・ケアコーナーの鈴木先生のめま いの診断はめまいの経験者として改めて勉強に なりました。私のめまいは良性発作性頭位めま い症でした。当直の明け方に突然起きました。 めまいはこれまでに経験がなかったので、一 瞬、悪性疾患や脳血管疾患が頭をよぎり、すぐ にCT 室に向かいました。歩行中はめまいが起 きないのに、CT 台に横になるとめまいが起こ り、同じ姿勢でじっとしているとめまいが収ま るといった具合でした。CT 結果は異状なく安 心しました。耳鼻科の先生に原因を訪ねると、 速、加齢ですとよ言われ、自分の年齢を考える と納得せざるを得ませんでした。ただ、最近、 あのなでしこジャパンの澤穂希選手も同じ良性 発作性頭位めまい症であったとのニュースを聞 いて、加齢だけが原因ではないんだなと、変な 安心感を覚えたものでした。

他には月間行事お知らせの(ハンセン病を正 しく理解する週間にちなんで)、(最近話題の脱 法ドラッグ)等も大変勉強になると思います。 是非ご一読ください。

広報担当理事
本竹 秀光

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